釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 神奈川県・横浜みなとみらい産イシガニ

エンタメ・2020/01/25 18:00 / 掲載号 2020年1月30日号
釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 神奈川県・横浜みなとみらい産イシガニ

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 新しい年を迎えるにあたって、明石の鯛でカンパイ!

 そんな“オメデタイ”目論見を抱いて兵庫県明石を訪れましたが、釣れたのはベラの仲間のカンダイ…。事前に思い描いた美しい流れは、無惨にも崩れてしまったものの、よく考えてみれば、縁起物とされる海産物は鯛に限りません。

 お正月に特に珍重されるものだけでも、数の子やエビ、タコ、スルメ、昆布などがあり、いずれも縁起のよい食材として古くから親しまれております。

 その中でも最近の正月用食材の定番と言えるのが、カニ。年末を迎えると、市場や鮮魚店にはタラバやズワイといったカニがズラリと並ぶ光景が見られ、テレビやラジオなどの通販番組においても紹介量が激増します。

 しかし、何で正月にカニなんでしょうか?

「カニがハサミを上下する様が招き猫のよう」だとか、「古く中国では官僚試験の合格者が一甲、二甲と分けられていたことから、甲羅を持つカニは縁起がよい」など諸説ありますが、いずれも商売的なこじつけの意味合いが濃いんでしょうなぁ。そもそもロシアやアラスカからの輸入自体、まだ定着して日が浅いですからねぇ。

 まぁ、正月からそんな無粋なことを言うのも野暮。「茹でれば真っ赤になるし、美味しいんだからイイじゃん!」ってことにしておきましょう。

 で、しがない勤め人のワタクシが向かった先は、鮮魚店でも市場でもなく港町・横浜の海。狙うのは、ワタリガニの仲間に分類されるイシガニです。

 タラバやズワイといった高級種は手が届きませんし、自分で獲ることもできません。まぁ、ワタリガニだって茹でれば真っ赤になるし、何より美味。「十分おめでたいじゃん!」という強引な理屈で自らを納得させて、横浜へと向かいます。

 みなとみらい線・馬車道駅で降り、美しい夜景と行き交うカップルを見ながら歩くこと数分、「横浜コスモワールド」の大観覧車の直下に広がる運河に面した公園に到着しました。

★カニへの秘策は遊びつつ獲る!

 カップルからの視線を感じつつ、魚の切り身を結びつけたカニ網を投げ入れていきます。この釣り(?)は、網を入れたら20〜30分ほど待つだけという簡単さがいいところ。

 ただ、その簡単さゆえに手持ち無沙汰になることも多く、「カニが掛かるのをじっくり待てるよう、いかに時間をつぶせるか」が釣果を左右します。

 しかし幸いなことに、ココは目の前が遊園地ですから、暇を持て余すことはありません。せっかくだからと同行の友人を誘い、網の投入を終えたところで大観覧車に乗り込みます。

 この観覧車は1周がおよそ15分。最上部でおよそ100メートルの高さに到達します。きらびやかなハマの夜景を堪能できましたが、いかんせんオッサン2人での乗車ですから、車内に色っぽさは皆無。いいんです、カニを獲るための時間潰しですから。

 夜景をひとしきり堪能した後は、ドキドキの網上げタイム♪ すると、1ターン目から型のよいイシガニが掛かっておりました。実に順調な滑り出しです。エサを付け替え再び網を沈め、今度はウオータースライダーへGO!

 スリルを楽しんだ後は、売店で買ったクレープを頬張り、適度な時間が経ったところで再びの網上げタイム! 今度は小ぶりながら数ハイの本命が掛かっておりました。
「結構重たいよ!」

 そう言いながら仲間が上げた網には、ガラ(カキ殻の塊)とともに良型が3バイ。実に美しい流れです。

 その後も、アトラクションと網上げを交互に繰り返し、食べるには十分な量のイシガニを確保。遊園地帰りの幸せそうなカップルに混じって、カニを抱えて帰路に就きました。

★茹でただけで極上のアテに

 イシガニは生命力が強く、帰宅後も元気ハツラツ! 生きたまま茹で上げる「浜茹で」に近い状態で茹で上げます。

 生きている時は黒ずんだ紫色をしているイシガニですが、熱を通すと鮮やかな赤に変色します。実にめでたいですなぁ〜。

 さっそく甲羅を外してしゃぶりつくと、ワタリガニらしく上品な甘味が広がります。イシガニの名の由来となった硬い殻を割るのに少々苦戦しましたが、大きなハサミには肉がみっちり! これがまた甘くてウマイ!

 ひとしきり楽しんだところで、甲羅に『嘉泉 極め付け辛口』を注ぎ、軽く箸でかき混ぜてからひと舐め。この甲羅酒がタマラン!

 すっきり辛口の酒にカニ味噌特有の濃い甘味が広がって、クセになる旨さです。

 リーズナブルながら至福の味を堪能し、新年早々幸せな晩酌でありました。

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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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