葉加瀬マイ 2018年11月29日号

関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災 猛暑後に巨大地震(2)

掲載日時 2018年08月24日 18時01分 [社会] / 掲載号 2018年8月23・30日合併号

台風も密接に関係か!

 気温上昇と対をなす台風や集中豪雨との関連性についても、こう説明する。
「断層帯には粘土質の層が入っている場合があり、なかなか水が地中奥深く浸み込むことはありません。しかし、大量に降った雨水が隙間の多い断層帯に浸み込んだ場合、地下数十㌔の深さにまで達することも考えられるのです」
 こうした現象が、地中での水蒸気爆発や、岩盤のずれを引き起こす可能性を指摘する専門家もいるのだ。

 島村氏が続ける。
「大西洋中央部のポルトガル領、アゾレス諸島という火山島では、雨が降ると地下のひずみになっている部分に水が浸み込んでいき、それが地中で水蒸気爆発を起こし、地震がよく起こることが知られています。つまり、雨が地震を誘発する可能性があるということですが、これは火山島特有の水が浸透しやすい土地柄からという見方もできます」

 しかし、2009年の台湾での地震(M6.4)と7カ月前に襲った台風、'10年にハイチで起きた巨大地震(M7.0)と18カ月前のハリケーン襲来、日本では'04年の新潟中越地震と直前の台風による大雨など関係性を例に挙げる研究者もいる。

 「日本の場合、台風が襲来した後に、必ずといっていいほどフェーン現象が起き、気流が山の斜面に当たって山を越え、暖かく乾いた下降気流となった風によってその付近の気温が上がる。7月下旬から日本列島上空を迷走し続けた台風12号が通過した後、中国地方や日本海側が炎暑に見舞われたのも、フェーン現象によるものと見られています。つまり、台風による大雨、それに続く気温上昇と、夏場に起きる気象状況全体が、その後の地殻変動に影響を与えているという見方もできるわけです」(前出・サイエンスライター)

 もし熱波の状況で巨大地震が襲った場合、どのような事態が待ち受けているのか。防災ジャーナリストの渡辺実氏は、自らの体験を元にこう話す。

 「我々はよくフィリピンやインド、パキスタン、ハイチといった、巨大地震に見舞われた国に取材に出かけることがあります。その際に守っていることは、絶対に生水は飲まないということ。飲めばほぼ激しい下痢、腹痛に襲われる。現地では平気で水道水をペットボトルに入れて売られているため、ミネラルウオーターは必ず信用できるホテルで買い求めます。日本ではそうした心配は海外ほど必要ありませんが、地震によって水道水が濁っている場合がある。喉が渇いているからといって、そうした水は飲まないことです」

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