葉加瀬マイ 2018年11月29日号

松井大阪府知事「太陽の塔を世界遺産に…」は “維新復活”へ の布石

掲載日時 2018年02月22日 08時00分 [政治]

松井大阪府知事「太陽の塔を世界遺産に…」は “維新復活”へ の布石

 「えっ、『太陽の塔』が世界遺産? いやいや、重要文化財でええんやないの?」
 「世界遺産て、維新松井は何を考えているんだか…」
 賛否両論、浪速っ子の声が聞こえる。
 道頓堀にプール、大阪城西の丸庭園ではモトクロス大会など、度々突飛なアイデアを出す地域政党、大阪維新の会が、また意外な案をぶち上げた。松井一郎大阪府知事(日本維新の会・大阪維新の会代表)が2月5日、『太陽の塔』(吹田市)の世界遺産登録を目指すと発表したのだ。

 『太陽の塔』は、1970年に開催された大阪万博のオブジェとして芸術家の故・岡本太郎氏が制作した建造物で、今も万博記念公園のシンボル的な存在となっている。
 「狙いは、松井知事も『'25年に達成することが理想』と記者団に話しているように、府が最も力を入れる'25年の万博誘致に向けての景気づけという見方がもっぱら。ただ、登録するには新しすぎるのではという疑問の声も上がっています」(地元記者)

 しかし実際には、'73年に完成したオーストラリアの『シドニー・オペラハウス』が登録されている例もあり、維新の会関係者もヤル気満々。また、これまで耐震工事が進められてきた『太陽の塔』は、3月19日から万博開催以来初となる内部の一般公開が開始されることもあり、タイムリーではある。
 しかし、一方ではこんな声も聞こえてくるのだ。
 「松井さんも吹田の話になるとテンションが上がる。吹田は維新の力が強いところだったが、いまは前市長のゴタゴタで自公に食い込まれている。松井さんにしてみれば、吹田にアピールできる格好の材料ということだろう」(元吹田市議)
 吹田市の前市長で大阪維新の会顧問でもあった井上哲也氏は'12年、市庁舎屋上の太陽光パネル設置を自身の後援会役員が社長を務める企業に発注していたことが発覚し、顧問を解任。それを受け、'14年の市長選では自公推薦の後藤圭二氏に敗れている。

 また、維新と世界遺産とくれば、記憶に新しいのが百舌鳥・古市古墳群(堺市=昨年7月に登録推薦決定済み)の大阪府と堺市の選挙戦での妙な競い合い。
 「“オール大阪”で取り組むべきことなのに、昨年9月の堺市長選挙で登録が材料に使われたことで、府と市の功名争いのようになってしまった。結果、選挙では維新の候補が負け、登録への府の動きは、すっかり影が薄くなってしまったのです。松井さんにしてみれば今度こそ、という思いがあるのでは」(前出・記者)

 松井さん、維新への追い風に『太陽の塔』の世界遺産を持ち出すのはちょっと違うのでは…。

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