蝶野正洋の黒の履歴書 ★「桜を見る会」は来年も開催すべき

エンタメ・2019/12/15 18:00 / 掲載号 2019年12月19日号
蝶野正洋の黒の履歴書 ★「桜を見る会」は来年も開催すべき

蝶野正洋

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「桜を見る会」の問題がくすぶってるな。まぁ、官房長官の菅さんがいろいろ言ってるそばからウソがボロボロ出てくるし、名簿を全部破棄したとか、子供だって「そんなことありえない」って言いたくなるようなことばかりだから、モメ続けるのは仕方ないような気がする。

 それにしても、いまの内閣の“悪党ぶり”はすごい。安倍さんも、麻生さんも、疑惑が出てきても不敵に笑ってて、いけしゃあしゃあとしてるじゃない(笑)。

 俺は、いまの内閣は頑張ってる所もあると思うんだよ。外交では譲らない姿勢を見せたりして、今までの政府と違って頼りになる。

 内閣側からしてみれば、他でいろいろ頑張ってるんだから、国内の細かい疑惑には目をつぶれと思ってるのかもしれないな。野党やマスコミはつつく所が違うよ、と。確かにそうで、「桜を見る会」より突っ込まなきゃいけない問題はいっぱいあるんだよ。

 ただ、こんなちょっとしたことでこれだけの疑惑が出てくるということは、この件は氷山の一角であって、その裏にはものすごい数のグレーな案件があるということなんだろう。

 時代は平成から令和になって、政治家もコンプライアンスを重視するようになってきたイメージがあるけど、その実態はいまでもあくどい奴らがいっぱいいるってことだよな。

 ただ、「桜を見る会」は、功労者を招いて慰労するという名目がある。それは悪いことじゃないんだよ。

 だって、内閣が功労すべき人は全国にたくさんいる。特に地方の人たちは、首相と花見したことなんて、一生の自慢話になる。

 俺が関わってる防災の分野でも、地方で人知れず頑張ってくれている方々に支えられている。消防も、各自治体の下部組織にボランティアで協力してくれてる方がいて、その人たちのおかげで人々の生活が守られている。

 もちろん、そういう方々は、功労されたいからやってるわけじゃない。ただ、何十年も続けている地道な活動に対して、宴席に呼んでもらえて賞状の1枚でも貰えたら、それがすごく励みになるんだよ。

「桜を見る会」は経費が増えたっていっても、1万8000人も客を呼んで5500万円で済んでるんだろ? それは“興行”としても安上がりなほうだ。

 消防団員による消防操法訓練の全国ナンバーワンを決める「全国消防操法大会」というのがあるんだが、俺はこの前、『第24回全国女性消防操法大会』の「激励交流会」に出席した。この会は、国会議員や著名人が大会に参加する消防団員を激励するイベントなんだけど、ホテルを貸し切ってやってるし、それなりにカネがかかってると思う。出席者は2000人くらいいたから、1人あたり1万円だとしても2000万円。協会への寄付金とかでまかなってると思うが、やっぱり人を集めて激励するだけでもカネはかかるんだよ。

「桜を見る会」なんて、国のイベントだから、新宿御苑の場所代とかもかかってない。あれを民間でやろうとしたら、億は超えてくると思うよ。

 ちゃんと公平にビシッとやるなら「桜を見る会」はコストパフォーマンスのいいイベント。俺は来年もやるべきだと思うよ。

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蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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