菜乃花 2018年10月04日号

専門医に聞け! Q&A ぜんそくの吸入薬を減らすには

掲載日時 2018年07月22日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年7月26日号

 Q:気管支ぜんそくで吸入薬を常用しています。吸入薬はぜんそくを治す薬ではないので、使用を減らしたいと思っていますが、何かよい方法がありましたら教えてください。
(36歳・ハイヤー運転手)

 A:気管支ぜんそくは、気管支に長引く炎症が起こり、気管支の平滑筋の収縮、気道の浮腫などを繰り返すことで気道が狭くなり、咳や呼吸障害を起こす状態です。
 吸入薬は気管支を拡張する薬で、最近では炎症を抑える作用のあるステロイド薬とともに配合されたものが多くなっています。ご質問の方は吸入薬を常に用いているとのこと。ぜんそくの発作が起きたときは、おそらく、短時間作用の吸入β2遮断薬などを用いているのでしょう。
 発作時には気道が狭く、細くなりますが、ぜんそくの人は発作がないときでも気道が狭くなっています。そのため、絶えず炎症を抑える薬を使わないといけないわけです。

●あいうべ体操が効果的
 しかし、発作を起こしては薬で抑えるということを繰り返していると、気道がますます敏感になります。そのためなお発作を起こしやすくなり、ぜんそくが重症化します。
 そこで、吸入薬の使用を減らす方法ですが、ぜんそくの人は口呼吸になりやすく、口呼吸で悪化したり、発作が誘発されたりすることがあります。これらのことは医学的に確認されていて、論文も発表されています。
 口呼吸の改善には、口の体操「あいうべ」が効果的です。あいうべ体操は次のように行います。
1.「あー」と、口を大きく開く。
2.「いー」と、口を大きく横に広げる。
3.「うー」と、口を前に突き出す。
4.「べー」と、舌を突き出して下に伸ばす。
 あいうべ体操は、喉周りの筋肉を鍛えますが、そのことも気管支ぜんそくの改善に役立ちます。
 また、冷たい空気や乾いた空気は気管支を攣縮させて発作の引き金になりますから、温度や湿度の急激な変化には注意しましょう。それらの対策としても、鼻呼吸を意識してください。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。

関連タグ:専門医に聞け! 喘息

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