森咲智美 2018年11月22日号

お互いに“秘密”を抱えたまま出会い系で知り合ってしまった男と女(2)

掲載日時 2018年02月25日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年3月1日号

お互いに“秘密”を抱えたまま出会い系で知り合ってしまった男と女(2)

 2人は関係修復のため、地元の遊園地に出掛けた。その帰りにラブホテルに入り、中須は自分の思いの丈を聡美さんにぶつけた。
 「好きだ、好きなんだ、聡美! 別れるなんて言わないでくれ!」
 最初からたぎりきった男根を聡美さんの膣内に埋め込み、激しく腰をグラインドさせ、抽送を繰り返す。
 「ああぁ…、イイッ!」
 聡美さんがアクメの絶叫を放つと、「うおおっ、イクッ!」と中須がうめき、一気に白濁を爆発させた。2人はベッドに倒れ込んで抱き合い、これで男女の仲は取り戻せた気がした。

 「実はオレにはどうしても言っておかなければならないことがあるんだ」
 「まァ、どうしたの?」
 「オレの本名は、中須敦志っていうんだ。ネットで検索してもらえば分かるけど、殺人の前科がある…」
 「えっ?」
 そして、中須は具体的な前科の内容を話し始めた。それを聞いているうちに、聡美さんはワナワナと震え出した。そんな相手だったなんて…。
 「それなら私も言っておかなければならないことがある。あなたをずっと騙していた。実は今も同棲している内縁の夫がいるの…」

 中須は自分のことを棚に上げて、怒り狂った。
 「ちょっと待って…、私も内縁の夫とは別れたかったのよ。でも、DVがひどくて別れられなかった。暴力を振るわれ、背骨を折られたこともあった。そのときは相手の親が出てきて、金で解決させられたのよ」

 聡美さんはウソと真実を交えて話した。中須は話を聞くうちに、聡美さんも中須との恋を成就させたいがために必死だったのだという事情を理解した。
 「分かった。それなら内縁の夫を逮捕してもらって、警察に接近禁止命令を出してもらおう」
 「えっ?」

 そこまでのことを望んでいなかった聡美さんは戸惑った。しかし、中須は必死になって知人などに相談している。それなのに聡美さんは、他人事のようにスマホをいじっていた。
 「何だ、その態度は! お前のために解決策を探してやっているのに…」
 中須は聡美さんを平手打ちしてベッドに押し倒し、馬乗りになって首を絞めたり、顔面を殴るなどの暴行を加えた。聡美さんはその際にベッドの枠に左膝を打ち付けて、加療15日間のケガを負った。

 聡美さんは、とにかくここから脱出しなければ中須に殺されてしまうのではないかと怖くなり、中須に勧められるがまま、地元の警察署に向かった。
 しかし、そこで話したのはホテルで受けた中須の暴力についてだった。中須の前科を知り、交際する気がなくなったこと、本当は内縁の夫を訴えるつもりはないことなどを話した。
 結局、その場で逮捕されたのは中須の方だった。

 「なぜだ?」
 「『殺すぞ!』と言って、彼女の首を絞めたそうだな。殺人未遂容疑で逮捕する」
 「そんなバカな…」
 中須は「殺意までは認められない」として、傷害罪で起訴されたが、聡美さんが恐怖心を覚え、「もう二度と会いたくない」と転居までしている事実を知ってショックを受けた。

 「極論すれば、女性と付き合わなければいいんですけど、こういう前科を持ってどうやって生きていったらいいか…。普通に働いて、普通に生きていきたい。ただ、それだけです…」
 だが、中須は「累犯前科もあり、粗暴性は明らか。矯正教育の必要性がある」と断罪され、懲役1年の実刑判決を言い渡された。
 取り返しがつかない罪を犯した者は、いつまでもそれによって自分自身が苦しめられるのだ。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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