和地つかさ 2018年9月27日号

大阪震度6弱 これも本誌が報じた南海トラフ巨大地震の前兆だ!

掲載日時 2018年06月22日 09時00分 [社会] / 掲載号 2018年7月5日号

 6月18日午前7時58分頃、大阪府北部を震源とする震度6弱(M6.1)の地震が発生し、京都府、奈良県、滋賀県、兵庫県でも震度5を記録した。気象庁によれば、大阪府内で震度6弱が観測されたのは1923年に近代的な観測が始まって以来初のことだというが、専門家の間では、これが巨大地震発生の引き金になりかねないとの見方がもっぱらだ。

 本誌では前号(6月28日号)、米ハワイ州ハワイ島のキラウエア火山や中米グアテマラのフエゴ山の相次ぐ噴火、さらに5月に入り立て続けに起きた長野県での震度5クラスの地震を皮切りに、これらが首都直下、もしくは南海トラフでの巨大地震につながる可能性を取り上げたばかり。
 「巨大地震の歴史を紐解くと、特に南海トラフ巨大地震が発生する直前に、日本列島の内陸部で大きな地震が発生する場合が多い。長野県に続き、6月17日に群馬県南部を震源とした震度5弱、M4.7の地震が発生し、翌日に大阪で6弱が起きた。これらが同じように前兆現象となる可能性が指摘されているのです」(サイエンスライター)

 南海トラフは東から東海、東南海、南海の地域に分けられるが、例えば、1854年12月に起きた安政東海地震(M8.4)、その32時間後に発生した安政南海地震(M8.4)、その約半年前には、三重県を震源としたM7クラスとされる伊賀上野地震が起きている。
 また、最も新しい南海トラフ巨大地震である昭和東南海地震(1944年12月7日=M7.9)、昭和南海地震('46年12月21日=M8.0)の直前の'43年にも、鳥取地震(M7.2)や長野県北部地震(M5.9)などが起き、大きな被害をもたらしている。

 大阪での地震について、防災ジャーナリストの渡辺実氏はこう言う。
 「南海トラフでの動きが原因による地震と思われます。日本はいま、地震の活動期にあり、これぐらいの地震が起きても何ら不思議ではない。大阪市内には活断層が何本も走っているため、刺激された活断層が動くことが心配です」

 気象庁によれば、今回の地震の震源は大阪平野から六甲山地の東西に走る「有馬-高槻断層帯」の東端近くだという。現時点で地震との関係は分からないが、同断層帯では1596年に慶長伏見地震(M7.5)が起きている。
 「有馬-高槻断層帯の付近には、上町断層帯や生駒断層帯、さらにそれに付随したものも含め、多くの断層が走っている。慶長伏見地震では、前日に大分県を震源とした豊後地震(M7.0〜7.8)、4日前に愛媛県を震源とした伊予地震(M7.0)が発生しており、連動して起きた可能性が指摘されている」(前出・サイエンスライター)

 ちなみに、その9年後の1605年には津波による死者が1万人とも2万人とも言われる慶長地震が起きているが、この震源については南海トラフ、東海沖、房総沖や伊豆・小笠原海溝など諸説ある。
 これまで多くの火山噴火や巨大地震を予測、的中させてきた、琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏はこう話す。
 「私は、南海トラフでの巨大地震はいずれ起きるが、数十年先のことと見ている。今回の力の根本は、伊豆・小笠原沖の(昨今大きな地震が起きていない)空白地帯にあり、次の巨大地震もその近辺で起きると考えます。いずれにせよ、太平洋プレートがフィリピン海プレートを押してきて、今回の内陸地震につながったということ。そもそも一昨年に熊本地震が発生したのも、同じ原因なのです」

 気がかりなのは、前出の一連の慶長地震が、日本列島の九州から関東地方までを貫く大断層・中央構造線を介しての連動性として危惧されている点だ。
 「熊本地震から1年余りが経過した昨年6月には大分県南部で震度5強、その直後には長野県南部でも震度5強の地震が発生しています。距離は離れていますが、これらも中央構造線付近で発生しており、関連性が言われている。周辺の地震によって構造線が刺激され、構造線を伝って離れた場所の活断層まで反応してしまうことを考えると、今回の大阪での地震が、関東直下型や南海トラフ巨大地震の前兆現象である可能性もあるのです」(前出・サイエンスライター)

 熊本地震以降、中央構造線は明らかに活発化しているとされる。木村氏が言うように、いまは太平洋プレートに押されたフィリピン海プレートが猛烈に大陸側に向かって押し込んできていることが考えられる。
 「そのプレッシャーは、どこに対しても均一とされている。これが中央構造線や近辺の断層帯と同時に、南海トラフにも刺激を与えているということです。1943年の鳥取地震に続く南海トラフ巨大地震発生では、4年連続して死者1000人以上を出す被害が出ており、いずれにしても今はその時と非常に似ている。地震学の面ではこの連鎖は解明されていませんが、今回の長野、群馬、大阪での大きな揺れが、連鎖を呼ぶかもしれんません」(同)

 “100年に一度”が目前に迫っているのか。

関連タグ:地震

社会新着記事

» もっと見る

大阪震度6弱 これも本誌が報じた南海トラフ巨大地震の前兆だ!

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP