SARSと多くの共通点を持つ中国発“新型コロナウイルス”襲来危機!

社会・2020/01/30 22:00 / 掲載号 2020年2月6日号
SARSと多くの共通点を持つ中国発“新型コロナウイルス”襲来危機!

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 中国中部の湖北省武漢市で、新型のウイルス性肺炎の感染者が続出している。

「1月22日の時点で、感染の拡大が最も深刻な武漢を含む湖北省で新たに8人の死亡が確認され、死亡した人は17人となりました。中国の保健当局によると、感染者は25の省や市などで合わせて571人に上ったとしています」(医療ジャーナリスト)

 世界保健機構(WHO)は中国当局からの情報提供を受け、武漢市を中心に発生している肺炎患者から検出されたウイルスを「新型のコロナウイルス」と明らかにした。

 コロナウイルスとは、風邪などの呼吸器感染症を引き起こすウイルスのことで、2003年に中国本土で5300人以上が感染、349人が死亡した新型肺炎『SARS』(サーズ)を引き起こした病原体でもある。今回の新型は、SARSコロナウイルスと多くの共通点があるということで、警戒が強まっている。

「武漢の地元当局は、武漢を離れる航空便や鉄道の運行を当面停止し、市民に対して特別な用事がない限り武漢を離れないよう求めています。また、武漢市内のバスや地下鉄、長江をわたる客船などについても運行を取りやめています。さらに、人が多く集まる公共の場所では、市民にマスクの着用を義務付ける措置も始めました」(同・ジャーナリスト)

 WHOは、治療法について現在のところ対症療法しかないとしており、人にどのように感染するのかは調査中だという。

「中国では毎年、春節(旧正月)前後が1週間の大型連休になり、今年は1月24日からスタート。去年の訪日中国人は950万人を超えていて、旧正月に集中している。今後は、訪日中国人が増えることが予想されるため、“武漢型新型肺炎”が日本でまん延することも否定できません」(都内の内科医)

 厚生労働省は新型ウイルスの対策として、中国への渡航者に注意を呼び掛ける文書を発表。旧正月で訪日する中国人観光客に対しては、駐中国大使館を通じて警戒を呼び掛けているが、前出の都内の内科医は「それだけでは不十分」と警鐘を鳴らす。

「日本の感染症対策は、厚生労働省の結核感染課を中心に行われていますが、文系技官や医系技官は数年で異動するために“プロの集団”とは呼べず、感染症対策では世界から遅れを取っている。入管の審査は徹底すべきです」(同)
 万全な対策で安心させてほしい。

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