遠野舞子 2019年3月7日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉③大きな苦痛を与えて殺害

掲載日時 2019年02月07日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年2月14日号

「レイプまがいなことをされた…」
 事件直前、真理さんはこのことを“本命の客”に漏らしていた。エグザイルのヘアメークの知り合いがいるという話も、うすうすウソだと分かってきた。

 真理さんはそれ以来、高村からのLINEには一切返答しなくなり、電話にも出なくなった。

〈オレ、最低だよね。生きてる価値ないよね〉
 こんな言葉で同情を引こうとしてもムダだった。

 高村は何とかして真理さんと接触を持とうと、勤務先のデリヘルに予約を入れ、ホテルにやって来た真理さんを問い詰めた。
「どうして電話に出なくなったんだ!」

 高村と真理さんは口論になり、デリヘルのサービスすら拒否されたことから、いよいよ頭に血が上った。

 事件当日、高村は真理さんの地元にやって来て、何度も電話を入れた。真理さんは午後7時頃、勤務先の美容院を出たのが生前最期の姿になった。

 この後のことは、高村の供述から知るしかない。

「真理の家に行ってインターホンを鳴らしたが、誰も出なかった。電話で連絡がついたが、出先にいるということだったので待っていたが、帰ってこないので、その日は立ち去った」
 ところが翌日、真理さんは絞殺死体となって見つかるのだ。その状況は限りなく、高村のクロを示していた。
 だが、高村は公判になっても、自らの主張を曲げなかった。

「あなたはその日、被害者宅に何しに行ったのか?」
「彼女が風俗をやめたがっていたので、その相談に乗ろうと思ったんです」
「その後、半年間も逃げ回っていたのはなぜか?」
「逃げ回っていたのではありません。仕事が忙しかったんです」
「葬式にも行っていないし、警察にも行っていない。彼女が亡くなったニュースは知らなかったのか?」
「私は彼女の実家も知らないし、そこまでの関係じゃなかったので…」
「生活することと警察に情報提供することは、両立できることだと思うが…」
「それは特に理由はありません…」

 裁判所は高村の主張をバッサリ切って捨て、「被告人が犯人であると認められる。極めて大きな苦痛を与えて殺害し、強固な殺意があった。犯行後、被害者に電話をかけるなどの偽装工作をしたり、法廷でも不合理な弁解に終始したりして、事実とまったく向き合っていない」と断罪し、懲役17年を言い渡した。

 もっとも高村はこの判決を不服として控訴中である。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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