菜乃花 2018年10月04日号

ジャパンパワーの復調を担う「アイワ」ラジカセの復活

掲載日時 2018年02月16日 14時00分 [社会] / 掲載号 2018年2月22日号

 バブル期に流行した商品のリバイバルブームが起きている。任天堂の『ミニファミコン』などは、あまりの売れ行きに発売後すぐに品切れとなってしまったほどだ。そんなブームの追い風に乗っているのが、バブル以前の頃から若者を音楽の世界へといざなっていた、アイワのラジカセだ。
 「当時、軒並み10万円クラスの高価なステレオコンポが店頭に並んでいる中、それらに手が届かない若年層を狙ったのがアイワでした。高価な他社製品に対抗して5万円以下のラジカセを販売し、'80年代に大ヒットしました。FMラジオの洋楽番組をカセットに録音して楽しむというライフスタイルを10代の若者に浸透させたのは、ソニーやケンウッドやビクターではなく、アイワといえるでしょう」(ガジェット誌編集者)

 商品スペックに記された『スーパーウーハー』『メタル対応』『低ワウ・フラッター実現』などの言葉にトキめいた人も多かったことだろう。しかし、'90年代後半からより低価格で攻める中国をはじめとした海外メーカーなどに押されてしまい、販売が低迷したため2002年にソニーに吸収合併された。その後も、ソニーブランドとすみ分けが模索されたが、'08年にアイワブランドの製品はすべて終了、休眠状態となっていた。

 そんなアイワブランドを、もともとソニーの小型ラジオの生産を一手に引き受けるなどしていた秋田県の『十和田オーディオ』がソニーから譲り受け、復活させたのだ。昨年末から『アイワ』製品を続々と発売させ、現在、好調な売れ行きを見せている。
 「低価格路線を貫いていたアイワだったからこそ、当時の若者にとって初めて所有した電化製品がアイワという人が多い。今後、アイワはラジカセにとどまらず、4Kテレビ、ネットスピーカーなどの販売や、かつてシェアの高かったアジアや中東への進出も予定しています」(同)

 アイワ製品の復活は「バブル再び!」というノスタルジーも含みつつ、ジャパンパワー完全復活の狼煙となるのか。今後の動向を見守りたい。

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