葉月あや 2019年5月2日号

専門医に聞け! Q&A アレルギー性鼻炎の漢方薬

掲載日時 2019年02月24日 12時00分 [健康] / 掲載号 2019年2月28日号

Q: アレルギー性鼻炎があるため、スギ花粉が飛散する時期は鼻水が止まらなくなります。透明の水っぽい鼻水です。以前、漢方薬の小青竜湯を服用したことがありましたが、あまり効果はありませんでした。私は冷え性で風邪も引きやすく、鼻炎の鼻水も寒い日にはひどくなります。私に合った漢方薬はないでしょうか。
(42歳・郵便局勤務)

A: 漢方では、体質や症状に応じて処方(漢方薬)を使い分けます。アレルギー性鼻炎や花粉症にもいろいろな漢方薬があります。

 ご質問の方は、水っぽい鼻水が出て、寒い日ほど症状がひどく、冷え性で風邪も引きやすいとのこと。このことから、寒証と考えられます。春先のこの時期は三寒四温と言うように、寒い日があります。その時が、風寒の鼻炎です。

 漢方では、病気を引き起こす原因を「邪」と言います。邪にもいろいろありますが、寒証には風邪(ふうじゃ)と寒邪(かんじゃ)が関係しています。ですから、治療はこの風寒を取る事を目的とします。言い換えると、体を温める漢方薬を処方します。

 ご質問の方は、小青竜湯を服用したが、あまり効果がなかったとのこと。小青竜湯は、アレルギー性鼻炎や花粉症に用いる基本的な漢方薬です。

 しかし、ご質問の方のような風寒のタイプには、それだけでは足りません。体を温める処方を加えるとよいのです。その作用がある生薬に附子があります。

●体を温める作用の漢方薬を
 つまり、小青竜湯に附子を加えます。附子は、体を温め、冷えを解消する働きがあります。さらには、麻黄附子細辛湯があります。

 この漢方薬は麻黄と附子、細辛の3つの生薬を配合しています。細辛にも体を温める作用があります。また、麻黄には、風寒を散らす働きがあります。体が温まると、鼻の周囲の循環がよくなり、鼻水が出なくなります。

 ちなみに、麻黄は小青竜湯にも配合されています。小青竜湯も麻黄附子細辛湯も、健康保険適用のエキス剤があります。ご質問の方は、以上の知識を持った上で漢方専門医の診察を受けるとよいでしょう。

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岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

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