痛み悩みの相談室 関節リウマチは遺伝する?

健康・2019/11/02 12:00 / 掲載号 2019年11月7日号
痛み悩みの相談室 関節リウマチは遺伝する?

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 日本に約70万人の患者さんがいるとされる関節リウマチは、体の多くの関節に炎症が発生し、腫れて痛む病気です。長期間進行すると、関節の変形や機能障害などが生じ、日常生活に支障をきたします。発症年齢は30〜50代が多く、女性患者が男性よりも3〜5倍多いとされます。

 関節リウマチが起こる詳しい原因は分かっていませんが、細菌やウイルスから守ってくれるはずの免疫機能に異常が生じ、自分の体の成分を外敵と勘違いして反応し、痛みや炎症を起こすと考えられています。最初は1つの関節に症状が現れることもあり、進行するにつれて関節を構成する軟骨や骨が壊れ、痛みや変形が起こります。

 関節リウマチを発症させる免疫機能の異常については、「遺伝的な要因が関係している」とする研究結果もあります。しかし、だからといって必ずしも家族内で遺伝するわけではありません。

 一卵性双生児で遺伝子がまったく同じタイプの双子で、片方が関節リウマチになった時に、もう片方も関節リウマチになる確率が少しだけ高まるといわれているだけです。ですので、家族が関節リウマチを発症したからといって、「自分も発症するかも…」と不安に感じる必要はありません。

 関節リウマチについては、全国各地に詳しい内科系と整形外科系の専門家がいます。どちらを受診しても大きな違いはないので、違和感を覚えたら、まずは受診してみましょう。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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