菜乃花 2018年10月04日号

死ぬまで現役 下半身のツボ “エロスクラップ”のススメ

掲載日時 2018年05月15日 20時00分 [健康] / 掲載号 2018年5月24日号

 突然だが、「エロスクラップ」なるものをご存じだろうか。
 性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏がこう説明する。
 「以前、私は70歳をすぎても現役バリバリの男性とお会いしたことがあります。見た目も若くて話も上手。彼はエロに対する執着が凄まじく、アダルト雑誌のグラビアなどを切り取ってスクラップしていたのです」

 そのスクラップブックは、100冊を超えるそうだ。
 「数冊ほど見せてもらったのですが、スゴイのなんの。彼は20歳ぐらいの若くてロリ顔の女性が好きなようで、その手のグラビアの切り抜きがキッチリと綺麗に貼り付けられていたんです。しかも、それぞれの切り抜きに、その時の自分の感想を書いていたんです」

 いわゆるコレクターでもあるが、アダルト雑誌を購入している程度なので、毎月かかるお金は大したものではない。
 「素晴らしい趣味ですよね。そして私は、このエロスクラップこそが生涯現役でいるための秘訣だと思ったのです」

 その理由はこうだ。
 「今はネット社会なので、若い人たちはスマホを使えば、いくらでもエロ画像やエロ動画は楽しめますよね。しかし、私たちシニア世代はエロ本で育ってきました。書店で恥ずかしい思いをしながらエロ本を購入して、読み漁ったものです。それこそ、1枚のグラビアで妄想を膨らませ、興奮していました」

 性欲があり余っていた懐かしい青春の1ページだ。しかし、年齢とともに性欲は減退、いつの間にかエロ本を見ることさえも減っているのではないだろうか。
 「エロスクラップを作っていた男性は、何歳になっても青少年の頃の秘密の趣味を続けて、それに没頭している間は精神的に若返っているんです」

 例えば学生時代、夢中で野球をやっていた人が、10数年ぶりにグローブを手にはめてキャッチボールをしたとしよう。
 「昔のように体は思うように動かなくても、脳が当時の自分を思い出して、アドレナリンが一気に放出されるんです。それに伴って男性ホルモンの分泌も盛んになるんです」

 つまり、件の男性はエロスクラップを作成している間、若い頃と同じようにアドレナリン全開&男性ホルモンの分泌状態となっているということだ。
 「アダルト雑誌を読むだけでは、目に留まったグラビアやエロ記事があっても、すぐに忘れてしまう。でも、スクラップとして残しておけば、見返した時、再び興奮が得られるのです」

 自分の好きな部分だけを切り取ったエロスクラップは、その本人だけの究極の勃起薬とも言えるのだ。
 「ED治療の一環に、セックスの最中、自分の好きなアダルトビデオの場面を思い出すというものがあります。人には必ず性癖があり、最も自分が性的刺激を覚えるシチュエーションがあるんです。それを脳裏に描いた時が、ペニスの勃起力が一番高まる時でもあるんです」

 今からでも遅くはない。自分だけのエロスクラップを作り、時に青春時代のような過去を振り返りつつ、オナニーを実践してみてはどうだろうか。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。

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