女性の容姿と能力に関係はあるのか？

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静岡県の川勝知事が、女性の容姿と能力について関係があるととられる発言をして問題になっている。

川勝知事は、学長を務めていた静岡文化芸術大学の学生について

「8割くらい女の子なんですね。11倍の倍率を通ってくるんですから、もう皆きれいです。めちゃくちゃ顔のきれいな子は、あまりこう、賢いこと言わないとですね、なんとなくもう、きれいじゃなくて、きれいに見えないでしょ。ところが全部きれいに見える」

と、【静岡文化芸術大学の女子は、頭がいいから美人だ】でも【顔のきれいな女子は賢いことを言わないと美人にみえない】【でも静岡文化芸術大学の女子は全部美人だ】と、支離滅裂なことを言っているのだが、この知事の頭脳はどうなっているのだろう？

頭脳が不可思議な知事については静岡県民の方々にお任せするとして、はたして女性の容姿と能力には関係があるのだろうか？　米国の笑い話では「ブロンド美人＝バカ」という定型がある。日本でも「美人は頭が悪い」「美人は性格が悪い」という人がいる。

しかし学問的には、英国の進化心理学者サトシ・カナザワの研究によると、外見が魅力的な女性は平均より知能指数が11.4ポイントも高いという結果がでているのだ。

他にも美人ほど、頭がよく性格もいいという研究結果がいくつもある。これは男性も一緒で、イケメンほど能力が高く、運動もでき性格もよく年収が高いらしい。

これには理由があって、基本的に美人やハンサムな人は、四肢が健やかに育ち、顔も左右対称に近い。つまり健康体な人が魅力的にうつるわけだ。そうした人は幼少期から、人に優しく扱われ、自己肯定感も安定し、親切な人になることが多いらしい。

そういう人は自然と人に期待されるわけだが、期待された子どもが学力やその他の能力が伸びることは、いろいろな実験で証明されている。

認めたくない人もいるかと思うが、どうやら天はできる人に二物も三物も与えるものらしい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。