「おぐらが斬る!」ジャニーズ事務所性虐待問題2次被害3次被害で壊滅の危機

エンタメ・2023-05-18 02:18
「おぐらが斬る!」ジャニーズ事務所性虐待問題2次被害3次被害で壊滅の危機
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ジャニーズ性虐待問題で、藤島ジュリー景子社長が動画で謝罪した。しかしその内容は、「一応謝りますけど、それはジャニー喜多川がやったことで、私は知らないし、ジャニーおじちゃんはもう死んじゃったし、事実認定もしようがないし」
とさえ聞こえてしまうようなもので、残念ながら誠意は感じられなかった。

ジャニーズ事務所のホームページにある「何故、第三者委員会を設置して徹底調査をしないのか?」という質問に対しては

・調査段階で、本件でのヒアリングを望まない方々も対象となる可能性が大きい。
・ヒアリングを受ける方の心理的負荷を考えて、別の方法を選択するに至った。

と、第三者委員会などで徹底調査をすると傷つく人も出てくるかも知れないので・・・ というあいまいな答えであった。

これは学校の教師が、何人もの女子生徒に性犯罪を行っていたことが発覚したとき、校長が「徹底的に調べると傷つく生徒もいますからなあなあで済ませましょう」と言うのと同じだ。ジュリー社長の謝罪動画は悪手としかいいようがない。

今後、この問題はもっと大きな問題になってくる。その一端はもう出ていて、報道番組のキャスターをやっている櫻井翔や東山紀之は「報道番組で偉そうなことを言っているのに、この【性犯罪】を見てみぬふりをしていたのか?」と問われているのだ。

さらに下世話に「お前もジャニーさんとそういう関係で出世したのか?」などという話がいままで以上に出てくるだろう。

この2点は、今売れている若手はもちろん、いまやベテランになっているジャニーズ・元ジャニーズタレント全員に問われることになる。

もう一つ、いまジャニーズに所属している小中高校生の子供たちは、からかいやいじめの対象になるおそれがある。これはすでにジャニーズをやめた人たち全員にも言えることだ。

ジュリー社長はそこまで考えての謝罪動画だったのだろうか? ジャニーズ事務所における「徹底調査をしないのか?」という質問に対しても、こういった二次被害三次被害を避けるという名目で、事実認定や調査はせず沈静化をはかっているとしか思えない。

いまジャニーズ事務所は、壊滅の危機にひんしていることをジュリー社長は自覚しているのだろうか?

国際社会になったいま、ジャニーズは、欧米から「児童性虐待のプロダクション」の烙印を押され、国際的なレセプションから排除され、多国籍企業や日本の大企業、政府がかかわるイベントにはもう呼ばれなくなるだろう。

テレビ番組に金を出しているスポンサー企業が「国際的非難があるジャニーズ事務所のタレントは使いづらい」と、テレビや映画から遠ざけられる可能性もあるのだ。

まずは、報道番組の司会をやっている櫻井翔や東山紀之はどう説明するのだろう。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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