久松かおり 2019年4月4日号

プロ野球「オーナー会議」新議長就任で仕掛ける“三木谷構想”

掲載日時 2018年12月10日 17時10分 [スポーツ] / 掲載号 2018年12月20日号

 若い世代の野球離れが加速している。今ではサッカーにその座を奪われ、プロバスケットやテニスなどに後塵を拝する危機に陥っている。

 巻き返しが叫ばれる中、プロ野球の「オーナー会議」の新議長に、楽天・三木谷浩史オーナー(53)の就任が決まった。

 三木谷氏が真っ先に取り組むのが「外国人枠の撤廃」。現状、一軍登録は4人、そのうち出場登録選手は3人までという野球協約を見直し、最終的には「制限撤廃」まで視野に入れている。
「背景にあるのが、現在は認められていない『日本のプロ野球(NPB)球団と、米メジャーリーグ(MLB)球団間の選手トレード』。これが今までなかったのは、NPBとMLBに野球協約がないのが原因。これまで日本球界は、MLBを手本としてきた手前、対等な立場での“条約締結”ができなかったんです」(スポーツ紙デスク)

 しかし、ハーバード大でMBAを取得し、世界で企業展開する三木谷氏は、米国球界にもパイプがあり、コペルニクス的に展開する可能性があるという。
「田中将大や大谷翔平のような日本人トップクラスの米球界流出は深刻で、日本のプロ野球界の“空洞化”は止めようがない。さらに、現在のポスティングシステムは来オフにも廃止となる可能性があり、そうなれば日本の球団がこれまで得てきた最大20億円の入札金も消滅する。こうした一方的な“取られ損”を防ぐためにも、大胆な改革が必要です」(同)

 日米球界が対等な立場で交渉できるようになれば、“リアル・ワールドシリーズ”の創設も夢じゃない。日米の王者が世界一を懸けて戦うわけだ。
「MLBは中国のマーケットに期待しています。そのため、日本球界が外国人枠を増やし、欧州やアジアの選手にも門戸を開くとなれば、交渉のテーブルにつく可能性も大きくなる。三木谷さんは、そのあたりも計算しているはず」(同)

 三木谷氏のスポーツに関する戦略は実績も十分。サッカーJ1ヴィッセル神戸に元スペイン代表のMFイニエスタを総額100億円超で招聘し、元スペイン代表FWダビド・ビジャの獲得も明らかになった。

 さらに、全米プロバスケットNBAの昨季王者ウォリアーズとも3年6000万ドル(約68億4000万円)でロゴ契約を結ぶなど、米国でも話題を呼んでいる。

 また、7月に「プロ野球球団を持ちたい」と願望をぶち上げ話題を呼んだファッション通販サイト『ZOZOTOWN』の経営者、前澤社長との関係も気になる。まさか、「オーナー会議」に口をはさむことなどはしないと思うのだが、急進的な2人が秘密裏に会っているとしたら、「月に新球場を…」などと言い合っているかもしれない。

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