男の酒道VOL.175 ~函館からの何かしら~ジョンベッグ編
ドリンク・2024-02-29 23:07函館は全く雪がありません。メチャメチャ寒いんだけどねw
灯油代がエライこっちゃ。。。
さて、今回はブレンデッドスコッチを紹介したいと思います。
《John Begg Blue Cap/ジョンベッグ ブルーキャップ》です。
マニアな方はご存じでしょうが、こちらは終売となっております。
それではこちらのお酒を探っていきましょう!
まず《ジョンベッグ》とは人名です。
ロッホナガー蒸留所(ロイヤルロッホナガー)の創業者名でございます。
創業は1845年の事。
元々は、モルトの方をジョンベッグの名称で販売していたようです。
実は現在のロッホナガー蒸留所は2代目です。
初代は川の対岸にあり1829年の洪水で流されてしまったそうです。
なので、2代目の蒸留所は《ニューロッホナガー蒸留所》と呼ばれておりました。
んで、これが1845年に創業となります。
その3年後、当時のヴィクトリア女王と夫のアルバート公とその子供が近くの《バルモラル城》に滞在している事を知ったジョンベッグが蒸留所へと招待しました。
機械が大好きなアルバート公、そして全員がお城にいる事に飽きてる状況w
手紙が届いた翌日に蒸留所へ訪れた様ですwww
物凄く楽しんだようです。
勅許状が届いたのがその数日後。
晴て《ロイヤルロッホナガー蒸留所》を名乗る事と相成りました。
ちなみにモルトのロイヤルロッホナガーの販売は1970年になってから。
名称も《ロッホナガー》で《ロイヤル》が付いたのは80年代になってからです。
1978年に王族紋章の使用が改正となり過去の物は禁止される事になりました。
こちらの写真に映っている物は《キングジョージ5世》の紋章が入っているのでそれ以前の物である事が解ると思います。
さて、歴史的には1916年から《デュワーズ》の傘下に。
その後1925年から《DCL/ディスティラーズ カンパニー リミテッド》の傘下になりました。*1987年にギネスグループに買収され《UD社》になる。
この辺り面白いので次回にでも書いていこうかと。。。
ちょいと話しを戻しましてロッホナガー蒸留所ですが、他の業者にウイスキーを供給しない蒸留所としても有名でした。
現在ですとジョニーウォーカーブルーラベルのキーモルトである事は変態ウイスキー愛飲家の中では常識ですが、それ以前はジョンベッグの他は《VAT69》だけでした。
勝手に使っている所は有ったんでしょうけど、きちんとアナウンスされていたのはこの2つです。
VAT69の創業者とジョンベッグ氏がお友達だったからと言うのがその理由です。
どの時代でも、持つべきものは良き友人であるという事でしょうかw
一時期アメリカ向けのライトな仕上がりの物もありましたが正直微妙な出来でした。。。
ブルーキャップと言うか水色キャップだったしwww
今となっては球数も少ないウイスキーですので見かけた時には是非お試しくださいませ。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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