男の酒道VOL.174 ~函館からの何かしら~函館の蒸留所3編
ドリンク・2024-02-29 20:59さて、今回は前回、前々回に引き続き函館に出来た《ディ・トリッパー蒸留所》のお話をしたいと思います。
以前伝えたクラウドファンディングも6300万円以上集める事が出来ました。
凄いですね!
お酒関係では過去最高額、北海道の全クラウドファンディングでも1位だそうです。
とは言えここから手数料が16%位引かれるので実質5000万くらい。
それでも安定した経営が出来るので本当にありがたい話しです!と関係者が言っておりましたw
もうね、函館の希望です!
函館は物凄く景気悪んですよぉぉぉ・・・涙。
期待してた新市長も半年以上済んでるのに何も結果出せてないし。。。
《ディ・トリッパー蒸留所》は最近の函館で唯一の明るい話しですねw
それでは蒸留所の現在と、そこで作られるウイスキーのお話をしましょう。
先日、蒸留責任者から色々聞けましたので。
前回紹介した発酵槽、通称《E.T.》
こちらが増殖致しまして現在3基ございます。
これ以上は増やさないそうです。場所も無いですしね。
さて、発酵に使う《酵母》ですが、俗に言う《ウイスキー酵母》って奴です。
当初は《ワイン酵母》を使ってみたいとか聞いていたのですが安定と発酵の強さを考えた時に、ウイスキー酵母を選んだそうです。
冒険心は大事ですが冒険すりゃぁ良いってもんでも無いですしw
今のところ想定以上に順調だそうです。
こちらで今後発売されるウイスキーはシェリー樽熟成のみです。
《オロロソ》と《ペドロヒメネス/PX》の2種類となっております。
今後、もしかしたらバーボン樽やプレーンオークなんかも仕込むのかもしれませんが。。。
なんでこんな含みのある言い方をするかといったら・・・酒質がシェリー樽よりむいている感じだからです。
前にも書いた通り、麦芽は北海道産の大麦麦芽100%で御座います。
ノンピートです。
他国の麦芽と比べてもアクが少なく繊細で綺麗な味わいです。
逆に言うとパンチが弱くボリューム感が弱く感じます。
刀剣に例えるなら《クレイモア》と《日本刀》の違いと言うか。。。
蒸留したての《ニューポット(ニューメイク)》を試飲させてもらいましたが、非常に質が良い!
職業柄、色々な所のニューポットを飲む機会に恵まれておりますが、ここのは凄いです。
品評会に出すことを勧めておきましたw
多分普通に賞取っちゃうんじゃないかな?
まぁ、味わいが繊細なのでシェリー樽の良い部分が乗り易いのですが、同時に樽の主張も出易い訳で、ちょっとだけ勿体ないかなぁ・・・と。
とは言え、3カ月熟成の物を試飲しましたが、美味いwww
短熟で何処まで美味しく出来るかをテーマの一つとしているのですが、この試みは非常に興味深いと思います。
ちなみに写真の色が濃い方がPXで薄い方がオロロソです。
市販化されるのは、もう少しかかりますけど、過剰に期待しても大丈夫です!
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT
〒040-0035 北海道函館市松風町20‐1
ライジングビル2F
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