「血が滴る顔が見たい…」レイプは二の次! パンチング暴行魔の異常性癖(1)

官能・2014/05/29 16:00 / 掲載号 2014年6月5日号

 比嘉一郎(31)は思春期の頃から、人知れず自分の性癖に悩んでいた。それは女とセックスしたいという通常の男が抱く願望ではなく、女の顔をメチャクチャに殴りたいというサディスティックな願望だった。
 それもSMに分類されるような辱めとは異なり、女が殴られて、口元から血を流しているような映像を見ると、たまらなく性的興奮を覚えてしまうのだ。

 もちろん、比嘉はそのことを人に打ち明けたことはなかった。高校卒業後、寿司職人として修業し、真面目な性格だったことから、職場の先輩たちにも可愛がられた。年頃になると、「いい娘がいるんだ。会ってみないか?」と妻を紹介され、トントン拍子に話が進んで27歳で結婚した。それから1年後には娘が生まれ、誰もが幸せな生活を送っていると思い込んでいた。
 ところが、妻は「育児でクタクタ」とセックスを拒否するようになり、比嘉の食事も作ってくれなくなった。もっとも比嘉は朝6時に家を出て、夜11時に帰って来るような生活だったから、妻とのスレ違いは仕方なかったのかもしれない。

 それから比嘉は仕事が終わって最寄りの駅の改札を出ると、すぐには帰らず、1本後の電車から降りてくる女性たちをベンチに座って眺めるようになった。
 そして、好みの女性を見つけると、あとをつけるようになり、一番最初に襲ったのが女子大生の伊藤宏美さん(20)だった。
 自転車で後ろから追いかけて、追い抜きざまに顔を見て「可愛い!」と直感。その近くに自転車を止め、怪訝な様子で後ずさりする宏美さんに対し、追いかけて口を手で塞ぐと同時にこめかみにバイクのカギを突きつけ、「これが見えんのか?」などと脅した。そして、そのまま地面に押し倒して馬乗りになり、顔面を十数発殴ったのだ。
 「キャーッ!」
 大声を出されて、比嘉は逃走。宏美さんはすぐに警察を呼んだが、比嘉は捕まらなかった。宏美さんは顔面に全治4日間のケガを負った。それからしばらくは犯行を控えていたが、半年もすると安心して、第2の獲物を探すようになった。

 同じように駅で見初められて尾行され、線路沿いの道を一人で歩いている時に襲われたのが、専門学校生の藤井弘子さん(23)だった。
 比嘉は弘子さんの香水の匂いを嗅ぐと、勃起して自分の欲望が我慢できなくなった。弘子さんの腕をつかみ、押し倒して尻もちをつかせ、口元を狙って激しく拳を叩き込んだ。
 「痛い、痛いっ!!」
 弘子さんも大声を上げて抵抗。比嘉はその場から逃走した。だが、これは比嘉にとって失敗の犯行ではない。近くにあった自動販売機の灯りを利用して、女の口元から血が滴る様子を見ることができたからだ。
 弘子さんも警察に通報。地元警察はパトロールを強化するようになったが、またも比嘉は半年は我慢して何も行動を起こさなかった。

 逮捕直前になると、比嘉は粘着テープを用意するようになった。うまく口をふさげば、少しでも長く殴れるだろうとの考えからだ。
 深夜に自転車に乗って帰宅していたOLの巻野宣子さん(29)は、比嘉と自転車ですれ違った時、いきなり自転車ごと蹴られて押し倒された。宣子さんはわいせつ魔だと思い、とっさに体を守ろうと持っていたカバンでお腹を抱えたが、男が狙ってきたのは乳房でも陰部でもなく、ひたすら顔面だった。執拗に左目付近を殴られ、宣子さんは大声で叫び声を上げた。
 近所の人が飛び出してきたので、比嘉は慌てて逃走した。宣子さんは左目付近に全治10日間のケガを負った。いよいよ警察は本格的にパトロールするようになり、比嘉も駅付近で事情聴取されたこともあった。

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