RaMu 2018年12月27日号

トランプの「2020年再選の可能性」を知った金正恩は再び“反米”モード!?

掲載日時 2018年11月20日 22時05分 [社会]

トランプの「2020年再選の可能性」を知った金正恩は再び“反米”モード!?
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 アメリカで4年ごとの大統領選のちょうど“中間”に実施される中間選挙は、大統領の「信任投票」といわれる。その中間選挙は大方の予想通り、民主党は下院で2010年以来8年ぶりに過半数を獲得し、上院では共和党が議席数を増して過半数を維持した。

 「今回の選挙は史上最悪と言えます。本来議会は国政を討論すべき場所ですが、民主党は上下院で過半数を取ろうと政治政策はそっちのけでトランプ大統領の人身攻撃に終始しました。引退した大統領が、現職大統領を公開場面で批判することは、米国の有史以来一度もありませんでした。今回、前大統領のオバマ氏は、政策を批判するのではなくトランプの人格を批判したのです。そして呆れたことにオバマ氏は、トランプの経済政策の成功を自分の功績と言ってのけ、ベンガジ事件(12年米リビア大使が殺害された事件)は、オバマとヒラリーの失策を図るための陰謀だったと言って、世間のヒンシュクを買ったのです。完全にオウンゴールをやっちゃったわけです」(在米日本人ジャーナリスト)

 なぜオウンゴールか。中間選挙前の民主党のトランプ攻撃は成功していた。ロシア癒着はいくら調査しても証拠がないので、トランプがポルノ女優に口止め料を払ったと宣伝し成功しているし、次策はワシントン・ポストの腕っこき記者ボブ・ウッドワードの暴露本『Fear』の出版で、トランプのホワイトハウス内部の混乱ぶりを世間に知らしめた。《トランプは政治を知らない、小学校5年生の知識程度しかない》などと、超有名な記者が書いたのだ。

 ウッドワード本の出版に続いてニューヨーク・タイムスがホワイトハウスの高級幹部の匿名投書を発表した。これはウッドワードの本より大きな打撃を与えた。

 記事の内容より、ホワイトハウス内部にモグラ(民主党側の二重スパイ)が存在しているということになり、モグラは誰かとホワイトハウスは疑心暗鬼にとらわれ、機密討論も会議もできなくなったのだ。

 こうしてトランプ大統領に対しての逆風は勢いを増した。高官の相次ぐ辞任や女性、マイノリティーを侮蔑すると受け取られる放言やウソの数々、元ポルノ女優に不倫の口止め料を支払った疑惑や脱税疑惑などのスキャンダルだらけの大統領という風説の流布に成功したのだ。

 実際北朝鮮やロシアの強権リーダーとの親密ぶりを自演する一方で、通商問題では日本やカナダなど同盟国であっても容赦なく高関税の脅しをかける居丈高な政策などなども民主党は批判した。

 日本人ならずとも、よくこれで米国の大統領が務まるものだと首をかしげるのは自然な反応だろう。実際、大統領に就任以来、トランプの支持率が5割を超えたことはない。

 「ほぼ半世紀ぶりの低失業率など、米国経済はすこぶる好調です。それだけを考えれば、共和党は上下両院選で圧勝してもおかしくないはずでした。結論から言えば、トランプは負けて勝ったと言えるでしょう。米国民の幅広い信任は得られませんでしたが、もともと自分を支持してきた層ではさらなる信任を勝ち取っているからです。民主党にはトランプ憎悪の宣伝以外に政策はありません。しかも民主党内部が抱えている社会主義化、左傾化が党内分裂を招く恐れがある。今回の当選者には、若くて極端な社会主義者が数人いて、今後、民主党は今よりもっと左傾化していくでしょう。民主党が上下院で多数派となったらアメリカの左傾化は避けられません。これを危惧する米国民はバランスを取ったと言えるのです」(同)

 こうした米中間選挙結果が明らかになった11月8日、米ニューヨークで開催される予定だったポンペオ米国務長官と北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長の会談が延期になった。問題は、金正恩党委員長が米中間選挙結果をどのように受け止めているかだ。

 「正恩委員長は対北強硬制裁支持者のトランプ大統領の再選を願っていませんが、米中間選挙結果は、トランプ大統領の再選の可能性が決してゼロではないことを知ったのでしょう。北側は急きょ、対米政策の見直しを迫られたと考えられます。そこで現時点での米朝高官会議は好ましくないと判断し、延期を申し出たのではないでしょうか」(北朝鮮ウオッチャー)

 正恩委員長は今ごろ腕を組み、じっと対米交渉策を練っているに違いない。


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