いつの間にか野菜を多く摂取 生活習慣病を予防する韓国料理の魅力!(2)

健康・2011/06/20 12:00 / 掲載号 2011年6月23日号

 さて、ここからが本題である「健康」についてだ。
 「韓国料理は元気になる料理が多い。味や素材のバリエーションが豊富で、栄養のバランスがとてもいい料理が多いんですよ」
 とは、料理研究家の高橋アイさん。ご飯に野菜をたくさんのせたビビンバ、鶏に詰め物をしたサムゲタン、のり巻きなど、滋養強壮によさそうなものばかり。
 「辛いのが韓国料理の特徴と思っている人が多いようですが、それはほんの一部なんです」(高橋アイさん)

 作家の平松洋子さんは、韓国の味に魅せられて何年も韓国料理を食べ歩いている。「韓国料理のおいしさは、胃袋にすっと入っていくところ。体が正直に求める味。最近はウエルビーイングブームで、体に良い料理が見直されています」と言う。
 かつて、韓国MBCテレビ『宮廷女官チャングムの誓い』(2004年)がNHKで放映された。朝鮮王朝の王様に料理を作る女官の話だが、そこで繰り広げられる料理の豊かさが評判になった。
 料理を監修した宮中飲食研究院院長のハン・ボクリョさんは「昔から食事で治せない病は医者もお手上げといわれるほど、韓国料理は心身を健康に保つための栄養に富む料理ばかりです」(『家庭で作れる「チャングム」の韓国宮廷料理』光文社刊)と言っている。

 すっかりおなじみになった韓国料理だが、特に体にいい点は何か?
 「野菜をいつの間にかたくさん食べているので体調がよくなることです」という男性。焼肉をサンチュで巻いて食べたり、ナムルという野菜の和え物が必ず供せられることなど、韓国料理では野菜をいつの間にかたくさん食べているのだ。

 野菜には体のバランスを保つ栄養素が含まれている。ビタミンAには、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、ウイルスや細菌から守る。また、カロチンには抗酸化作用がある。ビタミンCは、体内でコラーゲンを合成し、血行や皮膚の健康を保つ。カリウムはナトリウムとバランスをとりながら体の機能を維持する。
 そして、食物繊維はコレステロールの吸収を抑制する働きがあり、生活習慣病を予防する。
 さらに、ナムルのように調味料と野菜の組み合わせも絶妙だ。
 ナムルの調味料は、ゴマ油、ニンニクのすりおろし、塩というのが味の基本。野菜本来がもつ味を生かすことが原則なので、個性のあるニンジンなどはあっさりした味付けの調味に、ウドなどの“えぐみ”のあるものには、酢の酸味やミソの風味をきかせ、もやしやゼンマイのような味が薄いものには、トウガラシやニンニクをきかせるなどの工夫がされている。
 韓国料理の調理に使われるニンニクは、カリウムが多く、動脈硬化や高血圧の原因となる中性脂肪を減らす。ショウガには、その香りに脳を活性化する働きがあり、がん予防効果も期待されている。トウガラシは含まれるカプサイシンが血液中の白血球の活動を活発にする。
 韓国には、保存のきく醗酵食品にも特徴がある。キムチやコチュジャンなどは、醗酵微生物の働きで、ビタミンや必須アミノ酸をつくり出してくれる。
 心身ともに健康にしてくれる韓国料理を食べて、がんばろう日本!

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