菜乃花 2018年10月04日号

大阪場所不入り。白鵬では荷が重かったヒール役

掲載日時 2010年03月25日 00時00分 [スポーツ] / 掲載号 2010年4月8日号

 やっぱり白鵬の一枚看板では朝青龍の抜けた穴は埋められない。
 3月14日から始まった春場所もいよいよ終盤。史上9人目の1人横綱となった白鵬(25)や大関取りの把瑠都(25)らが激しく優勝争いを繰り広げているが、肝心な客席はさっぱり。

 初日こそ満員御礼の垂れ幕が下がったものの、2日目からの平日は半分埋まるかの入りで閑古鳥が鳴く始末。先場所後、大阪でも根強い人気を誇ったヒール役の朝青龍が引退し、ある程度の落ち込みは予想されていたが、
 「正直、ここまでソッポを向かれるのは予想外や」
 と相撲茶屋関係者はため息をついている。

 もっとも、思いがけないかたちでポスト朝青龍の大役を任されることになった白鵬も、この窮状に手をこまねいているワケではない。
 「先場所までの白鵬は、相手を叩きつけなくては気が済まなかった朝青龍とは対照的に、丁寧で隙のない相撲を心掛けていた。そのため、ファンへのアピール度という点で朝青龍に劣っていたのは事実。ところが、今場所は、これまで重視してこなかった激しさを全面に押し出し、初日から短時間で相手を粉砕する“秒殺”の相撲が多く見られる。朝青龍相撲のいいところを取り入れて、相撲っぷりを修正。白鵬カラーを打ち出してきた」(大相撲担当記者)

 白鵬の周辺が最も警戒しているのがこの朝青龍化。もし白鵬まで朝青龍のように自分勝手で、周囲の言うことを聞かなくなかったら、大変なことになるからだ。
 このため、指導役の熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)はいつも周囲に目を光らせピリピリ。初日前日も、白鵬が朝稽古をサボって姿をみせないと、さっそく大きな雷を落とした。
 「ちょうど触れ太鼓の日で、後援者や報道陣が集まっていましたからね。力士にとっては稽古も大事な仕事。『これで金をもらっているんだし、横綱はみんなの手本。おろそかにしてもらっては困る』とカンカン。『今場所から1人横綱で、これまで以上に世間から注目され、風当たりも強くなるんだから、ちゃんとしなくちゃいけない』と厳しく注意していました。武蔵川理事長も『怒る人がいるってことはとても大切なことだ』と支持したため、白鵬も反論のしようがありません。次の日から朝稽古にもちゃんと出てきて、若い力士たちに胸を出していました」(同)

 大事なのはいまの努力を続けること。大相撲界を再生させるには、この世間との息の長い“綱引き”になにがなんでも勝たなければならない。

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