竹内渉 2018年8月2日号

専門医に聞け! Q&A がに股の予防法

掲載日時 2018年06月03日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年6月7日号

 Q:13歳上の65歳の兄が、いつの間にか、ひどいがに股になっています。兄は柔道をしていたわけでもないですし、老化のためでしょうか。私は年をとっても、がに股にはなりたくありません。対策法がありましたら併せて教えてください。
(52歳・自営業)

 A:高齢化社会の現在、時々ひどい外股(がに股)の高齢者を見かけます。高齢になると、外股になるのは一面、自然なことです。
 人間は一般的に、赤ちゃんの頃は外股であるし、歩くようになってから子供の間は内股です。そして、大人になってからは正常で、高齢になると外股に戻ります。
 なぜ年をとると外股になるのでしょうか。外股は、足先が外側に向く歩き方です。つまり、下腿(膝から下の部分)が外側に曲がっているのです。このような形になる原因は、下肢の筋肉の減少や弱体化にあると言われます。
 それにもう1つ、骨盤の形も関係しています。骨盤の形は性別や年代によって違いますが、おおざっぱにひと括りするとハート型をしています。それが高齢になるとイチョウの葉型になり、後傾するのです。

●外股にならないよう意識して歩こう
 骨盤が後傾し、しかも筋力が低下すると、立った状態のときに体を支えるのが辛くなります。そこで、自然とお尻を前に入れ込むようになります。
 そのため、お尻が垂れ下がって見えるし、背中を丸め、胸を落とし、しかも顎を前に出します。お尻を前に入れ込むことで、骨盤はいっそう前傾になります。
 年をとって外股になりたくなかったら、今から対策するとよいでしょう。
 まず、骨盤に関しては、生ゴムのバンドを腰に巻く方法があります。これを巻くことによって、骨盤の本来の形を保つ効果があります。生ゴムのバンドでなくても、相撲のまわしのように、骨盤を締めるものなら何でもかまいません。
 そして、普段からよく歩くようにしましょう。その際に大事なことは、歩くとき、外股にならないように努めることです。自覚して歩くかどうかで、長い目で見ると大きな違いがあります。

山田晶氏(歯科医師)
骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。やまだ治療院顧問。

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