☆HOSHINO 2019年6月27日号

女優・角替和枝の命を奪った病「原発不明がん」

掲載日時 2018年11月13日 12時00分 [芸能] / 掲載号 2018年11月22日号

 個性派俳優・柄本明の妻で、自身も名脇役として活躍した女優の角替和枝さん(享年64)が亡くなった。

 角替さんの命を奪ったのは「原発不明がん」。最初に発生した臓器が特定できないがんだという。

 世田谷井上病院の井上毅一理事長が解説する。
「がんは、ある臓器で、正常な細胞が異常細胞へ変化し、無秩序に増えて浸潤、転移を起こし、臓器を越えて広がっていくものをいいます。がんが発生した臓器を“原発部位”と呼び、そのがんを原発巣と言います。原発部位から離れた部位で進展したがんは“転移巣”と言います。がんの診断は原発部位にならって行われます。胃にできたがんが肝臓に移った場合は『胃がんの肝転移』と診断され、その転移巣は胃がんの性質を示すのです」

 体調が悪くて症状が出てきた場合や、健康診断などで異常が見つかった場合、詳細な病歴聴取や診察、血液検査や尿検査、または便検査、超音波(エコー)・X線・CT・MRIなどの画像検査、内視鏡検査が行われ、がんが疑わしい際には生検、病理組織学的検査となる。こうした検査により「原発部位」が特定されることがほとんどだが、まれに「転移巣」が先に見つかり、生検でがんと診断はされても、原発部位が分からないものもある。これが「原発不明がん」なのだ。
「発生頻度は、全悪性腫瘍の3〜5%。治療方針を立てることが困難になる場合もあるため、発覚した時点で外科手術や放射線治療で根治できる時期をすぎていることが多いのです」(同)

 角替さんも手術をせず、自宅で療養していたという。
「一般に原発不明がんの予後は不良で、1年生存率は25%未満、5年生存率は10%未満とされています。しかし、原発不明がんの中にも予後良好な群があることが知られており、診断の過程でこれらを区別することが重要です」(同)

 早期発見のためにも定期的な検査をお薦めする。

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