菜乃花 2018年10月04日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 夢が砕かれても明日は来る! 『私の人生なのに』

掲載日時 2018年07月23日 16時00分 [エンタメ] / 掲載号 2018年7月26日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 夢が砕かれても明日は来る! 『私の人生なのに』

 “ヘイヘイ!”
 俳優の稲葉友と私が出演しているラジオJ-WAVEの番組『ALL GOOD FRIDAY』を一番多く聴いてくださっているのは40代の男性なんです。つまり、実話読者の中にも聴いてくれている方がいるのではないかなぁー、と。冒頭の“ヘイヘイ”は、その番組の挨拶。街でも、よく“ヘイヘイ”言われてます。

 今回は、私の最強で最高のパートナー、稲葉友の作品をご紹介。主演は知英で、将来有望な新体操選手、金城瑞穂を演じます。でも、練習中に倒れてしまい下半身麻痺に。一生懸命リハビリに励みますが、夢を抱いて毎日頑張っていたのに将来が真っ暗になって、精神的に壊れてしまいます。それでも、懸命に少しずつ頑張る彼女の姿から勇気をもらうことができるのです。
 学校に通い、出会うさまざまな人の中には、彼女のことを支える素敵な男性も。ただ、親にとっては嬉しくても、本人はさほど思ってない…かも。そんな時、ストリートミュージシャンで幼なじみの淳之介と再会する。この淳之介を稲葉友が演じています。
 彼は音楽を通して、もう一度、瑞穂の“生きる希望”を取り戻せるよう、勇気づけます。最初はうまくいかないけれど、この流れがどこかコミカル。劇中で笑ったのは、爆風スランプの“『ランナー』を歌おう!”ってなった時。瑞穂は「私、走れないから歌えない」とごねる。淳之介は「じゃ〜、『だんご3兄弟』はだんごしか歌っちゃいけないのか?」と。とっても上手な例えですよね(笑)。

 お涙頂戴でも、暗い映画でもない。明日への希望を感じられる爽やかな1本です。主人公は女性ですが、彼女を支える淳之介をはじめ、学校の友達や両親など、父親目線で見てもいいと思います。
 私は瑞穂のお父さん、お母さんが一生懸命娘に優しく接する姿に感動しました。そして、あるシーンで瑞穂が少し元気を取り戻して、両親1人ずつにハグをする。お父さんの照れ臭い雰囲気が最高にキュート!

 この映画は身体が自由に動かなくなってしまった女性のお話ですが、誰だって壁にぶつかって、その壁を乗り越えるために頑張った経験はあるはず。夢を頑なに追う人もいますが、その道が閉ざされた時に、違う角度から物事を見られるかどうかで、そこからの人生が大きく変わります。それを優しく教えてくれます。
 “失ったものもあるけど、今あるものを最大限に利用しよう”
 誰にでも響く言葉です。

画像提供元
(C)2018『私の人生なのに』フィルムパートナーズ

■『私の人生なのに』
監督・脚本/原桂之介
出演/知英、稲葉友、落合モトキ、蜷川みほ、江田友莉亜、深沢敦、野中隆光、飯田孝男、根岸季衣、高橋洋、赤間麻里子
配給/プレシディオ

 7月14日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー。

 新体操のスター選手として将来を期待されていた金城瑞穂(知英)は、練習中に脊髄梗塞で倒れ、下半身麻痺となってしまう。車椅子の生活を余儀なくされた彼女は、競技人生を絶たれたことで、絶望と孤独に苛まれ塞ぎ込む日々。そんなある日、ストリートミュージシャンの幼なじみ・柏原淳之介(稲葉友)と数年ぶりに再会し、「一緒に歌おう!」と誘われる。最初は戸惑いを隠せない瑞穂だったが、アコースティックギターを手にすることで少しずつ音楽に惹かれていく。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「王様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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