コーヒー豆「ブルマン」の増量疑惑

社会・2014/10/14 12:00 / 掲載号 2014年10月23日号

 高級コーヒー豆の代名詞『ブルーマウンテン』が大ピンチ! 2012年にカリブ海を襲ったハリケーン・サンディによる被害と“さび病”というコーヒー栽培上最も恐れられている病害の流行で採取量が激減し、収穫が回復する3〜4年は飲めなくなるという。

 ブルーマウンテンは、中米ジャマイカにあるブルーマウンテン峰の標高800〜1200メートル近くでしか採れない貴重種。ところが、その80%が日本向けで、日本人以外はほとんど飲まれていない。その訳は日本が初めて輸入した戦前の1936年までさかのぼる。
 「当時ジャマイカは英国領。そこから輸入業者が勝手に連想して“英国王室御用達”のキャッチコピーを考案したのです。これが大当たり。以後、ブルマンは利ザヤの大きい商品となり、大規模なブランドイメージ戦略を展開して高級ブランドとして定着したのです」(飲食業界紙記者)

 UCC上島珈琲は、ブルマンを使うレギュラーコーヒー5種を在庫がなくなり次第販売休止とし、キーコーヒーは既に今年8月から販売を休止している。同社によると「輸入量が激減したのは3〜4月ごろから」だという。

 喫茶店チェーンなどは採算性の高いブルマンを販売したくてもできないから収益に影響が出ることも心配されるが、ブルマン好きには、最後の切り札“缶コーヒー”がある。ところが…。
 「ブルマン、あるいは比率30%以上という定義のブルマンブレンドと思って飲んでいるコーヒーのうち、約65%はニセモノといわれています。日本で販売されているブルマンの総量が、総輸入量の3倍もあるからです」(同・記者)

 もともとが英国王室御用達のコーヒー豆ではなかったわけだし、ニセモノでもうまければいいか!

関連記事
社会新着記事