林ゆめ 2018年12月6日号

専門医に聞け! Q&A 骨盤の後傾と悪い姿勢

掲載日時 2017年01月03日 12時00分 [健康] / 掲載号 2017年1月5・12日合併号

 Q:早期退職してから数年間のうちに、姿勢が悪くなりました。背中が丸まり、顎が前に突き出て、肩が内側に巻き込んだ体勢です。膝が前に出ており、お尻が垂れていると妻に言われます。なぜ、こういう姿勢になったのでしょうか。
(66歳・無職)

 A:ご質問の方は、老化で悪くなる姿勢の典型ですね。
 骨盤は、仙骨と尾骨、腸骨・坐骨・恥骨(三つを合わせて寛骨という)の計五つの骨が結合した立体構造になっています。複数の骨から構成されているため、ゆがんだり傾いたりする難点があります。
 特に50歳を過ぎた頃からは、骨盤が後ろに傾く人が急に増えてきます。その理由は、筋肉が衰えてくるからです。骨盤の形や大きさは、その周りを覆っている筋肉によって保たれています。
 加えて、椅子に座る生活が関係しています。なぜなら、骨盤の後傾は椅子に座ったときに起こりやすいからです。椅子に座るとき、背もたれに背中をつけ、両足を前に投げ出したり、足を組んだりしている人がいるものです。

●心臓や胃腸にも悪影響
 そういった座り方は楽に感じられるでしょう。しかし、背もたれと座面の間に腰が沈み込み、骨盤は後ろに傾いた状態になります。ソファに座った場合も同様です。
 このような生活を長年続けた結果、骨盤の後傾が定着してしまうのです。ご質問の方も、このような生活を続けてきたのではないでしょうか。
 改善するには、椅子の座り方を改め、肛門を座面から少し離すようにしましょう。言い換えると、普段の座り方から、腰だけを1センチ程度前に出すイメージです。
 常にこういう座り方をすることで、骨盤を起こした姿勢を身体に覚えさせることができるのです。そしてもう一つ、毎日、歩くようにしましょう。よく歩くと、自然に背筋が伸びてきます。
 後傾した骨盤は、内臓が下垂して圧迫されるため、便秘や頻尿、尿漏れになりやすくなります。首の骨に負担がかかり、心臓の拍動、胃腸の消化などにも影響します。
 姿勢も悪く、見た目もよくないですから、ぜひ直すよう努力してください。

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