テレビ・芸能界「壊滅的」収録現場 4月ドラマ、お笑い番組は大混乱!

芸能・2020/03/30 12:00 / 掲載号 2020年4月9日号
テレビ・芸能界「壊滅的」収録現場 4月ドラマ、お笑い番組は大混乱!

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 桜の蕾が花開く3月下旬。東京・霞が関にある某官庁の会議室に民放キー局や大手広告代理店幹部、さらにはJOC関係者らが一堂に会し、ある極秘シミュレーションについての話し合いが持たれた。

「会議は完全オフレコという条件の下で行われた。新型コロナウイルスによって東京五輪2020開催が延期、あるいは中止になることを想定した経済的損失データの予測結果が明かされたんです。その総額は約100兆円。ある程度想像はしていたが、とんでもない数字に、その場いた全員が言葉を失ってしまったようです」(民放キー局幹部)

 先頃、民放各局が公表した『2020年3月期第3四半期決算』を見れば、テレビ局がいかに切迫した状況下にあるかは明らか。

「“親会社株主に帰属する四半期純利益”で比較した場合、民放5局で視聴率トップの日本テレビHDは前年度比でマイナス16.1%、民放2位の視聴率を誇るテレビ朝日HDはプラス118.7%、東京放送(TBS)HDはマイナス28.9%、フジ・メディアHDプラス123.2%、テレビ東京HDマイナス12.2%。ちなみに、視聴率が悪いのにフジが日テレやテレ朝よりも健闘しているのは、本業の放送事業ではない不動産やホテル事業が黒字になっているからです」(放送業界幹部)

 厳しいメディア事業に輪を掛けることになるのが、前述した東京五輪2020の開催中止。最悪の場合、テレビ界再編にもつながる事態を招くという。

「先のシミュレーション会議には総務省関係者らが同席し、地方局の中で潰れそうな局が名指しされたんです。沖縄や中国、四国、東北などに集中していた。さらに、キー局の中で他局との合併説が指摘されたのが、視聴率が好調のテレ朝です。業界では優良企業であるテレ東との合併話が実しやかに囁かれています」(大手広告代理店幹部)

 当然、テレビ局の業績が悪化すれば、それに紐づく芸能人とて安泰ではない。事実、少しずつ真綿で首を絞めるが如く仕事量が減っているのだ。

「まずバラエティーは感染を恐れ、ロケがどんどん激減している。海外ロケなど無期限停止措置です。海外ロケを売りにしていた宮川大輔やイモトアヤコ、みやぞんなどは、かなり厳しい」(放送作家)

 衝撃的だったのは、3月上旬に無観客で放送された『第18回R−1ぐらんぷり』(フジ系)。

「お笑い番組は観客の笑いがあって初めて成立するものです。素人のオーディションを見ているような気分だった」(同)

 無観客で収録が実施された番組は、他にも数限りなくある。

「『行列のできる法律相談所』(日テレ系)や、『笑点』(同)、『VS嵐』(フジ系)などが無観客で収録が行われたが、あがって来たVTRを見たら、とにかくつまらない。スポンサーからもNGだった。芸能人は観客の笑いを指標に、話をしたりアクションするからです。『笑点』に限ってはメンバーが罹患した場合、生死にかかわる事態になる。いっそのこと番組を飛ばす案まで浮上していますよ」(業界消息筋)

 ライブを売りにする音楽番組も同様。

「新型コロナの終息次第だが、5月に行われる『THE MUSIC DAY』(日テレ系)や『音楽の日』(TBS系)、そして『紅白歌合戦』(NHK)も放送中止説が飛び交っています。アーティストにしたら、この種の音楽番組は稼ぎ時。下手をしたら、テレビの出演は今年度0本という事態も起こり得るんですからね」(音楽プロデューサー)

 ドラマも一連の新型コロナで大変な事態に陥っていた。収録場所をなかなか確保できないばかりか、大勢のエキストラが集まるロケにおいて、人数分のマスクが供給できないのだ。

「『BG〜身辺警護人〜2』(テレ朝系)で主演を務める木村拓哉はかなりピリピリしています。専用の加湿器と空気清浄機を電源と一緒に持ち歩いているそうです。アクションが見せ場のドラマですからね。大勢のエキストラに囲まれていますから。似たような現場で『半沢直樹2』(TBS系)の堺雅人もマスクを三重にしたり、スタッフがマスクを手配できなかったことを知り、自腹で1000人分を提供したそうです。『スーツ2』(フジ系)の織田裕二は自前でキャンピングカーを手配し、収録ギリギリにならないと出てこないとか。こうした費用は自腹です。数百万単位の出費ですよ」(制作プロデューサー)

 濃厚接触が御法度の今期のドラマにおいて、絶対タブーとなるのがラブシーン。

「キスも濡れ場もNGです。『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジ系)で田中圭のキスシーンがカットされた。今期のドラマは大半がつまらなくなる」(前出・放送作家)

 テレビ局は回数の削減や企画の延期などを検討し始めた。つい先日、日本俳優連合の理事長を務める西田敏行が『俳優は生きる危機に瀕する事態』とする声明を発表したほど。

「新型コロナでマスクや空気清浄機、キャンピングカーなどを自腹で用意できるのは一部の売れている俳優だけ。多くの俳優は一連のコロナ騒動でドラマの出番をカットされ、演劇などの舞台は中止に追い込まれている。映画企画も延期になっている。仕事が次々とキャンセルになり実質、大幅な収入減になっているんです」(芸能プロ関係者)

 東京五輪が中止になった場合、夏の風物詩『24時間テレビ』(日テレ系)にも大打撃を与える。

「目玉の24時間マラソンも現実的ではない。今年は規模縮小、あるいは初の中止もある」(テレビ関係者)
 テレビ界、芸能界も新型コロナが爆発的感染拡大中。

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