葉加瀬マイ 2018年11月29日号

マニラ車上荒らし急増で拡がる地元民と日本人の温度差

掲載日時 2016年02月01日 16時00分 [社会] / 掲載号 2016年2月4日号

 フィリピンの首都マニラで、日本人の社用車、私有車を標的にした車上荒らしが急増。地元警察や日本人組織などが警戒を呼びかける事態となっている。
 「マニラの歓楽街があるパサイ地区、ビジネス街のマカティ地区では、昼夜の隔てなく駐車中の車を狙った盗難事件が頻発。日本人、あるいは日本の会社の所有車が主な標的となっています。被害品は車内に放置されたパソコン、カメラ、パスポート、さらにトランク内のゴルフクラブと多種多様」(マニラ在住記者)

 例えば車がパンクした場合は、その場でタイヤ交換などせず、「にぎやかな場所やガソリンスタンド、屋内駐車場などに無理をしてでも走り続けて安全な修理場所を探すことが大事」(マニラの商社マン)だという。路上に釘などをばら撒いてパンクさせ、修理中に車内から物品を失敬されるケース、ひどい時はキーが付いたままの状態をいいことに、そのまま乗り逃げされる場合もあるからだ。
 「犯行グループは、日本人が多くいる会社や商店、高級マンションを観察して尾行後、チャンスを伺う。狙われるのは当然、日本人が最も警戒心が薄いからです」(マニラ在住記者)

 窃盗を働く側が悪いには決まっているが、特に東南アジアに住む場合は、外食先や空港などで、すべてのモノが“消える可能性がある”ことを念頭に対処する必要があるのだ。
 「運転手付きの車の場合であっても、運転手がトイレや喫煙のために車を離れたわずかなスキを狙って犯行に及んでいます。最低限の防衛策として、施錠はもちろん、中にモノを残さない、残す場合は座席ではなく床に置き敷物などで覆い隠すことが基本。しかし、それすら怠って被害に遭い、運転手や駐車場の警備員を指弾する日本人に、フィリピン人はとても冷やかな視線を送っているのです」(前出・マニラ在住記者)

 旅行者は十分に注意しなければならない。

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