RaMu 2018年12月27日号

専門医に聞け! Q&A ★多品目の食事の是非

掲載日時 2018年11月14日 22時00分 [健康] / 掲載号 2018年11月22日号

Q:1年前から妻が健康に目覚め、食事は1日に30品目の食材を使って作ってくれます。ありがたいことですが、10キロも太り、メタボ寸前です。多くの食材を摂ることは重要なのでしょうか。_(35歳・自営業)

A:わが国でも一時期、1日30品目を摂取するように勧めていました。栄養バランスがとれるという理由からでした。同様にアメリカなども勧めてきましたが、それが健康に与える影響について一定の見解はありませんでした。
 良い悪いはともかく、1日30品目を用いるのは大変です。今では厚労省は勧めなくなっています。ご質問の方がメタボ気味になったのは、多種の食品を摂取したからでしょう。

●満腹感が得られにくい
 多くの食品を摂取することに関して、最近、米国心臓協会が見解を公表し、『ヘルスデーニュース』等で報道されました。
 報告によると、米テキサス大学の研究グループは、'00年1月から'17年12月までに発表された論文を対象に、食品数と肥満や食行動、食事の質などの関連について調べました。
 その結果、数多くの食品を食べることが適正体重の維持や健康的な食生活につながることを示したエビデンスはないことが明らかになったというのです。
 論文の中には、食品数が多いと満腹感が得られにくく、食事の量が増える可能性を示すものもみられました。
 また、食品数が多いと摂取カロリーが増え、成人では体重の増加と関連する可能性も示されたそうです。
 研究チームはまた、食品数を増やす代わりに、果物や野菜、豆類、精製されていない全粒穀類、低脂肪の乳製品、オリーブオイルなどの植物油、ナッツ類、鶏肉や魚を適量摂取し、赤肉(牛や豚などの肉)、砂糖や甘味料、加糖飲料などの摂取は控えることを強く推奨しています。
 付け加えると、和食の場合、精白しない穀類、大豆や大豆加工食品、野菜、魚、海藻等を主に、肉や乳製品も適量摂取すれば、栄養はバランスよく摂れるはずです。

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中原英臣氏(山野医療専門学校副校長)
東京慈恵会医科大学卒業。山梨医科大学助教授、新渡戸文化短期大学学長等を歴任。専門はウイルス学、衛生学。テレビ出演も多く、幅広い知識、深い見解を駆使した分かりやすい解説が好評。

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