和地つかさ 2018年9月27日号

勝負あり! 小池百合子都知事がドン内田「退治」で都議会制圧へ

掲載日時 2017年01月28日 09時00分 [政治] / 掲載号 2017年2月9日号

勝負あり! 小池百合子都知事がドン内田「退治」で都議会制圧へ

 永田町界隈でいま、トランプ米大統領の話題と同様に持ち切りなのが、東京都千代田区長選(1月29日告示、2月5日投開票)についてだ。同区は小池百合子都知事が敵視する都議会自民党のドン・内田茂都議の地元。内田氏は小池氏が全面支援する現職の石川雅巳区長の対抗馬に、与謝野馨元財務相の甥っ子の与謝野信氏を擁立。小池潰しへ画策するが、それが周囲のザワつきに拍車をかける。
 政治部担当記者はこう断言するのだ。
 「千代田区長選は小池vs内田の“代理戦争”の様相を呈しているが、ハッキリ言って現職の石川氏が有利になりつつあります。理由は、当落のカギを握る公明党とその支持母体の創価学会が、表向きは自主投票でも小池氏=石川氏支援に動き始めているからです」

 千代田区長選、さらに夏の都議選に向け追い風が吹き続けているのは、小池氏が都知事選当選以来の余勢で突き進んでいるだけではない。「公明党の支援に加え、ここへ来て起きた出来事を巧みに捉えて、三つの仕掛けを行い、それがズバリ当たったため」(都議会関係者)だという。
 「そりゃ内田氏だって百戦錬磨の強者ですからね。与謝野氏の名が候補に挙がった時点では、一時、内部調査で石川氏より支持率が高かったんです」
 とは、小池氏周辺関係者。その背景はこうだ。
 「石川氏は4年前の区長選において、多選批判もあって内田氏ら自民党が推す大山恭司副区長(当時)と事実上の一騎打ちで争い、1264票差まで詰め寄られた。それでも勝てたのは、大山氏と石川氏が、当時、互いに71歳という高齢同士だったことに救われた面がある。しかし今回、内田氏が白羽の矢を立てた与謝野氏は41歳。しかも東大を中退後、英ケンブリッジ大を卒業、外資系証券会社で勤務した超エリートで、与謝野家という名門。そのため、与謝野氏が名乗りを挙げた当初はやや押され気味だったのです」(同)

 その形勢が引っ繰り返ったのは、1月14日に公表された豊洲市場で都が実施していた地下水モニタリング調査。周知の通り、ベンゼンは最大で基準値の79倍、シアンは12倍、ヒ素は3.8倍という、仰天の数値が出たことによる。
 「豊洲への移転を積極的に進めたのは、内田氏率いる都議会自民党。昨年の盛り土問題でもさんざん批判されていたが、今年に入り若干それが風化しつつあった。そこへ来ての今回の数値ですからね。過去8回の調査では基準値内だった数値が一挙に79倍では、さすがの江戸っ子市場関係者も度胆を抜かれ、同時に怒りが頂点に達した。そこで小池氏はすかさず『都議選は豊洲が焦点になる』、つまり、移転に賛成した議員はなぜ賛成したのかを問う選挙になる、と発信した。このモニタリング数値と小池氏の絶妙なタイミングの発言を境に、再び内田氏がダーティーな扱いとなり、与謝野氏もその泥水をかぶって石川氏への追い風となったのです」(全国紙政治部記者)

 二つめの小池氏の“仕掛け”は、菅官房長官へ向けられた。発端は、1月17日に時事通信が配信した記事。「東京都の小池百合子知事が10日に安倍晋三首相と会談した際、衆院選では自民党候補を支援すると伝えていたことが分かった」とし、都議選についても話題が出たという内容で、これを受け一時、ネットなどでは「やはり小池氏の姿勢は茶番」などと批判が噴出した。しかし小池氏は翌日、この報道をすかさず否定。《おいおい。この記事は小説か? 言ってもいないことを、都合よく脚色しているだけだ。五輪もあり、国との協力は伝えたが、先方から都議選について切り出されていない》と、ツイッターで反論した。
 「小池氏は、この記事を仕掛けたのが菅氏だと断定しているという。15日に開かれた与謝野氏の総決起大会にも駆け付けている菅氏。これを小池氏は、裏で自民党と協力体制にあると有権者に印象づける動きをした、という読みです。事実、菅氏は千代田区長選も都議選も小池派に圧倒されることを非常に恐れている。しかし、小池氏の反論ツイートが相当利いたようで、菅氏の暗躍論が石川氏にプラスに動いている」(同)

 三つめは、小池氏が20日、豊洲移転問題において石原慎太郎元都知事への責任追及を徹底的に行うことを発表したことだ。
 会見で小池氏は、'12年5月に移転反対の卸売業者など41人が起こしていた住民訴訟の見直しも示唆した。
 訴状では「豊洲で土壌汚染が確認されていたが汚染対策費を考慮せず購入したのは違法」とし、石原氏に土地購入費約578億円を請求するよう都に求めていたが、都はこれまで21回の口頭弁論で一貫して石原氏に責任はないという姿勢だった。
 「それを見直すということは、司法の場で石原氏の責任問題を洗い出す覚悟を決めたということ。同じく言えるのは、豊洲移転を石原氏に迫り、推進した、内田氏の責任も明確にするという意思表示です。この小池氏の強硬姿勢に自民党都議らは相当ビビっている。この材料も、千代田区長選や都議選で小池氏サイドに有利に働くと見られています」(都議会関係者)

 永田町界隈からはすでに、「千代田区長選で石川氏が圧勝すれば、小池新党が都議選過半数制圧は決したも同然」との声が聞こえてくる。それは同時に、ドン・内田一派の終わりを意味する。

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