蝶野正洋の黒の履歴書 ★緊急事態宣言解除と自粛警察

エンタメ・2020/06/14 18:00 / 掲載号 2020年6月18日号
蝶野正洋の黒の履歴書 ★緊急事態宣言解除と自粛警察

蝶野正洋

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 緊急事態宣言が解除されて、ようやく街に人が戻ってきたな。でも、以前のような状態に戻るには、まだまだ時間がかかりそうだ。

 新型コロナウイルスそのものがなくなったわけではないし、第2波がくる可能性も高い。ワクチンなどの治療法が確立されるとか、集団免疫が獲得できたとかの目処が付かないと、本当の解除にはならないと思う。

 だから引き続き、衛生に対する意識は高く持って、免疫力を高めるような生活を心がけていきたい。

 まず、しっかり睡眠を取って基礎体力を保つ。あとは栄養を取って、適度に体を動かす。要は健康管理。体力づくりの基本だよね。そう言ってる俺も、自粛期間中は家で夜ふかしするようになって、昼夜が逆転してしまった。生活リズムが乱れてしまったから、ここから戻していこうと思っているよ。

 夏の甲子園も中止になってしまった。観客を入れたスポーツイベントは段階的に許可されていくようだけど、大人数で応援しながら観戦するというにはまだ先の話だね。特にプロレスは、観客の3密を回避するだけじゃなくて、選手同士も密接してしまうから、よりハードルが高い。試合だけじゃなく練習をするときの道場やジムの3密にも気をつけなくちゃいけない。

 俺が通っていたスポーツジムでも、コロナの陽性反応が出た方が利用していたことが分かって、閉鎖になっていた。コロナウイルスの感染が判明したのは数週間後だから、その間にもジムに通っていた人はどうすればいいんだってことになる。今後はジムの運営側は感染対策だけでなく、すべての利用者の経路や記録を徹底的に取っておかないといけなくなると思う。

 テレビの撮影現場なんかも少しづつ元に戻ってるけど、みんなでスタジオに集まって収録するときは、スタッフも含めて非常に気を使っている。

 やっぱり、そこで感染者が出たらその番組だけじゃなくて、テレビ局全体を封鎖しなきゃいけない。世間からの批判もすごいだろうからね。そのダメージというのは、ある意味コロナそのものよりも大きい。

 飲食店も世間からの批判を恐れてるよね。「自粛警察」っていう言われ方をしてるみたいだけど、休業期間中に営業してる店に苦情の電話を入れたり、他県からきた車にキズをつけたりする人たちがいて、様々な被害が報告されている。

 みんな自粛しているのに許せないという同調意識が元にあるんだろうけど、クレームを入れる側は自分たちに正義があると思っているから、容赦なく叩く。

 でも、自粛期間中の営業時間内を守り、消毒の徹底や3密を避けるといったコロナ対策をやっている限りは、文句を言われる筋合いはないんだよ。

 政府が配布した「アベノマスク」だって、文句言う人はいっぱいいたけど、あれをありがたいと思っている人もたくさんいるはず。この前、長州(力)さんと対談したとき、サイズの合ってないアベノマスクを着けてきたから思わず笑ってしまったけど、しっかりと活用していたしね。

 どこにでも文句を言う人はいる。「自粛警察」なんていうと怖い集団のように感じるけど、実際にはほんの数人が騒いでるだけだろうね。

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1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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