菜乃花 2018年10月04日号

歌謡(うた)のマドンナ 桜井くみ子 香西かおりを先輩に持つ実力派は不思議キャラ!? 「いつもノラ猫と会話しています」

掲載日時 2016年07月03日 12時00分 [芸能] / 掲載号 2016年7月7日号

歌謡(うた)のマドンナ 桜井くみ子 香西かおりを先輩に持つ実力派は不思議キャラ!? 「いつもノラ猫と会話しています」

 −−笑顔がキュートな桜井くみ子。幼い頃から演歌が好きで歌手に憧れていたものの、幼稚園の先生を目指して短大に通っていたという。
 「入学して半年後にカラオケの全国大会で優勝したのがきっかけで、作曲家の藤竜之介先生に師事できることになったんです。チャンスだと思い、すぐに学校をやめて単身上京しました」

 −−しかしデビューのきっかけをつかめぬまま、時間だけが過ぎていったという。
 「両親に心配をかけながら、気付いたら8年経っていました。そんな時に、日本クラウン創立45周年の記念新人オーディションがあることを知ったんです。もうこれでダメだったら地元に帰ろうと思って、必死に練習して臨んだ結果、グランプリをいただくことができました。香西かおりさんと同じ事務所に所属させていただき、27歳の時に『あばれ船』でデビューしました」

 −−以来、若手の実力派として活躍を続けている彼女だが、プロフィールで目を引く一文がある。それは、「カッパ捕獲許可証所持」。いったい、どういうことなのか?
 「ある時、ふと『カッパって見たことないですよね』とマネージャーさんに言ったら、『当たり前でしょ、妖怪なんだから』と笑われまして(笑)。調べたら、岩手県遠野市にはカッパ伝説があって、観光協会がカッパ捕獲許可証を発行していることを知ったんです。ネットでも注文できるんですけど、遠野まで直接行って申請すれば、写真入りの許可証を発行してくれるというので、それが欲しくて、1人で遠野まで行ってきました(笑)。有名な『カッパ渕』にも行ったんですけど、残念ながらカッパには会えませんでした…。機会があれば捕獲にチャレンジしたいですね(笑)」

 −−いまだカッパがいることを信じてやまない彼女だが、プロフィールにはさらに不思議な一文が。それは、「特技は猫と会話すること」。
 「猫が大好きなんです。近所のノラ猫ちゃんに、“元気にしてたー?”とか呼び掛けると、こっちに来てくれますよ。向こうからもニャーンって声を掛けてきてくれたりとか。私に甘えるだけ甘えて、何も食べ物をくれないと分かると去っていきます(笑)。人に慣れてないコは寄ってきてくれないので、遠くから“危ないから車に気ぃつけや!”って、とりあえず言ってます(笑)。すると“おー、分かったー”って返事してくれますよ」

 −−いたって真面目に「会話できますけど、何か?」という表情で語るので面食らってしまうが、本当に猫好きな人は気持ちが分かるものらしい。
 「話しかけてもサッと振り向くだけの人見知りなコもいれば、ちゃんと鳴き声で返事するコもいるし、尻尾だけで反応してくれるコもいるし、それぞれですね。猫もきっと人間の言葉が分かってると思いますよ」

 −−デビューから丸9年、女性の儚い気持ちを歌う表現力にも磨きがかかる。その成長の陰には、事務所の先輩である香西かおりの存在があったという。
 「香西さんのコンサートで、途中にお着替えされている間に、私がゲストで歌わせていただくことがよくあります。ご自分の準備で精一杯のはずなのに、私がステージでどう歌っているかちゃんと聴いていて、感想を言ってくださるんです」

 −−2人とも大阪出身。大阪在住の香西から食事に誘われることも多いとか。
 「ずっと笑いながら楽しい話をしてくださって、真面目な話はほとんどしませんね(笑)。私から何か相談するようなこともないんですけど、私が悩んでいることや、壁にぶつかっていることも全部見抜いていて、アドバイスをくださるんです。一度、通られてきた道なので分かるんでしょうね。いつも目を離さず見守ってくれて、困った時にはさりげなくスッと手を差し伸べてくださる。そんな素晴らしい方が先輩で本当によかったなと思います」

 −−叶わぬ恋心や激しい情念を歌うのが演歌の世界。より多くの人に届くよう、歌う際には自分なりにメッセージを込めているという。
 「演歌の歌詞の内容って、現実にはなかなかないことが多いですよね。例えば私の『海宿』という曲も、失恋して1人で旅をして、宿から海を眺めて…というものですけど、私もそんな経験はありません(笑)。とくに、私と同世代の人たちの耳にスッと入るのは難しい世界だと思います。でも、そういった失恋ソングでも、私は応援歌だと思って歌うようにしてるんです。悲しくて寂しくて…というだけでなく、“今はしんどくても頑張ろう!”と、悩んでいる人たちの背中を押してあげられるような歌い方を心掛けています」

 −−同世代のリスナーも意識して、ビジュアル面でも工夫を重ねている。
 「ヘアメークさんにお願いして、若い人の間で流行しているメークを取り入れてもらったりしています。『海宿』の歌詞カードを開くと、前髪パッツンのストレートボブスタイルにした写真になっています。これは、私がイメージするこの歌の主人公の姿。ちょうどボブが流行していたのもあって、キャンペーンでもその髪型で歌っていました(笑)。興味を持ってもらうために、そういった試みも有効かな、と思っています」

さくらい・くみこ=1981年2月5日、大阪府堺市出身。2007年7月、日本クラウン創立45周年記念新人オーディションにてグランプリを受賞、'08年7月2日『あばれ船』でデビュー。同年、日本レコード大賞で新人賞受賞。特技は書道(毛筆4段)、猫と会話すること。河童捕獲許可証保持。新曲『海宿』は、日本クラウンより発売中。

関連タグ:歌謡(うた)のマドンナ

芸能新着記事

» もっと見る

歌謡(うた)のマドンナ 桜井くみ子 香西かおりを先輩に持つ実力派は不思議キャラ!? 「いつもノラ猫と会話しています」

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP