葉加瀬マイ 2018年11月29日号

浮気に激高し、殴り殺す… 17歳年下男の哀しき純愛と慟哭(3)

掲載日時 2016年09月12日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年9月15日号

 ところが事件当日未明、いつものように的場が店に迎えに行くと、50代ぐらいの見知らぬ客と栄子さんが飲んでいた。
 的場は「いつものバーで待ってるから」と言って、先に出て行ったが、栄子さんはその客を連れてバーにやって来て、しばらくするとまた2人で出て行った。

 それから2時間近くも帰ってこない。イライラしながら待っていると、栄子さんが髪からシャンプーの匂いを漂わせて帰ってきた。
 「どこへ行ってたんだ!」
 「ちょっと飲みに…」
 「ウソをつけ! ホテルへ行ってたんだろう!」
 「行ってないわよ」
 「トボけるな!」
 そこへマスターが割って入ってきた。
 「おいおい、こんなところでケンカはしてくれるなよ。今日はもう終わりだから、よそでやってよね」

 的場は店を出ると、エレベーターホール前で栄子さんを殴りつけた。栄子さんは「いてーな!」と言って起き上がり、その続きの口論を栄子さんの店ですることになった。
 「ホテルに行ったなら行ったって正直に言えよ!」
 「行ってないって!」
 「こないだ一緒に生きていこうって、2人で店をやろうって話をしたばかりだろ。それがこれはどういうことなんだよ!」
 「大事な話があったんだから仕方ないでしょ!」

 的場は栄子さんが浮気を否定するたびに殴った。栄子さんは店の壁に吹っ飛ばされ、カラオケ機器などで後頭部を強打した。だが、泣きながら詰問する的場に対し、「私はどこにも行かないから心配しなくていいよ」と言って頭を撫でた。
 2人はそのまま店内で寝ることにした。的場は朝方に帰ろうとしたが、栄子さんは起き上がれず、「1人で帰って」と言って背を向けてしまった。「きっと怒っているんだろう」と思った的場は1人で帰ったが、夕方に店に行ってみると、栄子さんが血の泡を吹いて倒れていた。
 的場は心臓マッサージをしたが、もはや手遅れだった。栄子さんは頭蓋内損傷で不帰の人となった。
 「私は彼女を心から愛していた。彼女と出会って、本当に毎日が楽しくて、心の底から幸せだった。そんな人を死なせてしまい、悔やんでも悔やみきれない…」

 結論から言うと、的場の疑惑は的中していた。警察の捜査で栄子さんがホテルに行っていたことが防犯カメラなどから確認された。
 的場が怒るのも無理はないが、結果が悪いと犯罪者になってしまうのだ。的場は懲役6年6月を言い渡され、妻にも離婚された。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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