葉月あや 2019年5月2日号

パイオニア上場廃止 日本メーカー落日の象徴!

掲載日時 2019年04月12日 06時30分 [社会] / 掲載号 2019年4月18日号

 かつて“名門”と呼ばれた電機メーカーのパイオニアが、3月27日付で東証1部から上場廃止となった。今後は、香港系投資ファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」(以下、ベアリング)の傘下に入る。

 社名の通り、パイオニアは、これまで数々の“世界初の製品”を世に送り出してきた。

 '62年には、レコードの再生機器と一体だったスピーカーを分離させた「セパレートステレオ」を世界で初めて発売し、高度成長期のオーディオブームを先導。さらに'83年には半導体レーザーを使用した「家庭用LD(レーザーディスク)プレーヤー」、'90年には「GPS付きカーナビ」、'97年には「民生用プラズマテレビ」を世界で初めて発売している。

 「しかし、力を入れていたLDは、DVDの台頭により衰退。創業の礎を築いた家庭用音響機器も、携帯音楽プレーヤーやスマートフォンの普及によって売り上げが低迷し、2015年にはオンキヨーに譲渡する形で撤退しています。その後は、カーナビなどのカーエレクトロニクス事業に経営資源を集中させましたが、こちらもスマートフォンをカーナビ代わりに使う人が増えたことで需要が減り、ここ数年は赤字決算が続いていました」(経済部記者)

 自力での経営再建を模索したが、断念。昨年9月にベアリングの傘下入りに合意した。
「今後はベアリングの下で、地図技術を使った自動運転向けセンサーの開発をしていくようですが、現状、黒字化にはほど遠い。ただ、ベアリングは『高い技術の歴史を評価した。また新たな技術を生み出せる』と財政支援した理由を語っていますから、復活に期待したい」(同)

 シャープに続いてパイオニアまで海外資本の傘下入り。日の丸電機メーカーの落日を象徴する出来事が続いているが、本当に復活できるのか――。

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