葉加瀬マイ 2018年11月29日号

話題の1冊 著者インタビュー 監修・牧田幸一郎 『だんな デス・ノート』 宝島社 1,100円(本体価格)

掲載日時 2017年12月17日 15時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年12月21日号

話題の1冊 著者インタビュー 監修・牧田幸一郎 『だんな デス・ノート』 宝島社 1,100円(本体価格)

 ――本書は「夫に死んで欲しい」と願う妻たちの願望を投稿するSNSサイトをまとめたものです。始めたきっかけは何ですか?

 牧田 私は幼少期の頃、両親に対してあまりいい思い出がありませんでした。私の目の前で母が父の悪口を言う姿は大人になった今でも強く記憶に残っています。もしあの時、母が不満や鬱憤を溜めずに吐き出せる場所があったなら、そこまでけんかにはならなかったのではないかと思います。そこで、私が子供の頃に抱いた辛さを、今の子供たちに感じてほしくない、という想いから開設しました。

 ――男性にとってはあまりにも“生々しい”投稿が笑えないと話題です。女性たちはどういった気持ちで投稿しているのでしょうか?

 牧田 旦那さんの保険金で不自由なく子育てをしていきたい、という気持ちでしょう(笑)。確かに女性の非常に強い書き込みが目立ち、闇のサイトとして見られていますが、実は“光の部分”なのではないか、と思っています。むしろ、日頃の鬱憤を隠して他人にいい顔をし、だましたり裏切ったりしている方が“闇の部分”といってもいいのではないでしょうか。
 女性の憎しみを込めた書き込みがほとんどですが、私としては、だからこそ旦那さんは輝いていられるんだよ、ということが伝わればと思います。

 ――特に反響のあった投稿を教えてください。

 牧田 旦那さんの『死亡報告』ですね。たった3行の死亡報告記事に対し「おめでとう!」、「うらやましいです!」という賞賛のコメントが多数寄せられました。そんなに嫌なら離婚すればいいじゃないか、と思われるでしょうが、女性は時間とお金が自由にならないという現実があります。であれば、いっそのこと旦那さんに死んでもらって、お金に困らず暮らしていきたい、となるのです。男女では物事に対する考え方が違います。女性は解決を望んでいるわけではなく、ただ聞いてほしいだけなのです。
 旦那さんが家庭内でやるべきことは『奥様を笑顔にすること』です。オフ会などで奥様たちに「旦那さんに何をしてほしい?」と聞いたことがあります。奥様たちは、高価なプレゼントやお金を求めているわけではないのですね。求めているものはたった一つ、「ありがとう」という感謝の気持ちだけです。だまされたと思って、恥ずかしがらずに「ありがとう」と一声掛けてあげてください。きっと奥様は笑顔になります。本書を読みながら、ぜひ反面教師として、円満な夫婦生活を続けていただけたらと思います。
(聞き手/程原ケン)

[監修]牧田幸一郎(まきた・こういちろう)
1980年、東京都世田谷区生まれ。旦那の「死」を願う主婦たちの本音サイト『だんなデスノート』管理人。プログラマー、歌舞伎ホストなどを経て、現在の本業は留学、乳幼児の英語教育を専門としたマーケティング。

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