菜乃花 2018年10月04日号

話題の1冊 著者インタビュー 米司隆明 『チームの一体感を高める“社内運動会”の仕掛け』 クロスメディア・パブリッシング 1,380円(本体価格)

掲載日時 2017年11月12日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年11月16日号

話題の1冊 著者インタビュー 米司隆明 『チームの一体感を高める“社内運動会”の仕掛け』 クロスメディア・パブリッシング 1,380円(本体価格)

 ――最近『社内運動会』が再ブームとなっているそうですが、どうしてですか?

 米司 かつて高度経済成長期には、会社の福利厚生やレクリエーションの一環として『社内運動会』が頻繁に行われてきました。しかしその後、バブル崩壊とともにいつしか姿を消してしまいました。ところが、数年前から成果主義や職場のIT化の反動が起こり始め、社内でのコミュニケーション不足や、社員のうつ病などが社会問題となり、あらためて会社行事が見直されるようになってきたんです。社内運動会は離職率の悪化や社員のモチベーション低下などを食い止め、業績の向上を目指すソリューションとして、様々な企業が採用する傾向が強まっています。私が創業した10年前は、年間0件でしたが、5年前に約50件、昨年は約210件と毎年増え続けています。

 ――大人向けの運動会として、なにか工夫していることはあるのでしょうか?

 米司 運動会といっても子どもたちが学校で行うものと違って、道具やルール、目的も異なります。我々は運動会をどう盛り上げるか、いかに怪我を防ぐか、そして「参加してよかった!」と思ってもらうために、競技の内容や演出に工夫を凝らしています。例えば、建設会社の場合は、コンクリートを練ることから始まる『コンクリート固め競争』、カップ麺製造会社の場合は、カップ麺を積み上げて運ぶ『カップ麺出前競争』など、企業や業種の特色を活かす競技を組み込んでいます。その会社ならではの競技は、結果的に愛社精神を培う効果も期待できます。役員の顔写真を貼った巨大なビンに向けて大玉を投げる『役員人間ボーリング』では、最初、皆さん、遠慮がちだったんですが、最後は「ドーン」とぶつけてピンが倒れる毎に大盛り上がりでした(笑)。これも運動会ならではの無礼講といえるでしょう。

 ――多くの運動会をプロデュースしていますが、特に印象深いエピソードはありますか?

 米司 会社が辛くてもう辞めようと思っていた人が、運動会をきっかけに「この仲間と頑張ろう!」と決意したケースがあります。大きな会社では社員同士でも口を利いたことのない人は沢山います。「怖いと思っていた人が、実はとても気さくだった」など、知られざる一面を目にすることがあるんですね。ある会社では、M&Aが決まり、最後の思い出として運動会を開催したのですが、皆さん最後には感極まって、閉会式では号泣でした。たった1日で、ガラリと会社を変える力が運動会にはあるんです。
(聞き手/程原ケン)

米司隆明(よねじ たかあき)
1980年山口県生まれ。年間200件以上の運動会をプロデュースする運動会屋のチーフ運動会オフィサー。UNDOKAI文化を世界に広めるために、タイ、ラオス、インドなどで運動会を実現させている。

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