葉加瀬マイ 2018年11月29日号

専門医に聞け! Q&A 捻挫の後遺症

掲載日時 2017年10月01日 10時00分 [健康] / 掲載号 2017年10月5日号

 Q:右足のかかとを捻挫しましたが、今は腫れや痛みは引きました。しかし動きが悪く、ぎこちなさがあります。リハビリをしていますがスッキリしません。また、腰痛、肩こりが起こるようになりましたが、捻挫と関係があるのでしょうか。対策法を含めてアドバイスをお願いします。
(56歳・通信機器会社勤務)

 A:捻挫の後遺症の一つと思われます。捻挫が完治するまで安静にしていたはずですが、そのため足首の関節の周囲の筋力が低下したのでしょう。
 年齢からも、筋力がなかなか回復しないものと思われます。筋肉は関節を保護していますが、筋力が低下したままなので、関節に異常が残っているかもしれません。
 また、腰痛、肩こりが起こるようになったそうですが、かかとの故障と関係があると思われます。かかとに故障があると、その上の骨格のバランスに影響が及び、腰痛や膝痛、肩こりなどの症状として現れる場合が少なくありません。
 以上のような状態にあると思われますから、対策法としては筋肉の状態をよくすることが求められます。それには漢方薬が役立ちます。

●漢方薬が筋肉の状態を改善
 疎経活血湯、桂枝加朮附湯、大防風湯、七物降下湯などがお勧めです。これらはいずれも血流を促進する作用があり、関節リウマチなど関節の故障や病気に用いられるものもあります。
 これらの漢方薬を服用すると、筋肉が活性化し、生き返ったような感じがするでしょう。炎症がある場合も取れ、筋肉がよい状態になります。だから、リハビリの効果も十分得られるようになります。
 もう一つの方法に、プラセンタ(胎盤)の注射があります。プラセンタには、抗炎症作用や代謝促進、組織修復、自律神経やホルモンバランスを整える作用など、さまざまな働きがあります。
 このプラセンタ注射を、かかとにある太谿または解谿のツボに行います。即効性があるので、打ってからすぐに、違和感が減少するのが分かります。
 このような対策を講じ、かかとの状態がよくなると、腰痛や肩こりも自然に改善してくるはずです。

岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

関連タグ:専門医に聞け!

健康新着記事

» もっと見る

専門医に聞け! Q&A 捻挫の後遺症

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP