菜乃花 2018年10月04日号

専門医に聞け! Q&A 薬の服用の仕方

掲載日時 2018年05月10日 08時00分 [健康] / 掲載号 2018年5月10・17日合併号

専門医に聞け! Q&A 薬の服用の仕方

 Q:高血圧と高尿酸血症の薬を服用しています。水を用意するのが面倒で、お茶やコーヒー、清涼飲料水などで飲むことがあります。時には、水なしで服用することもあります。こういう服用の仕方はよくないでしょうか。
(38歳・居酒屋店長)

 A:薬を水なしで服用したり、あるいは水で服用しても、水の量が少ないと薬が食道に引っかかってしまうことがあります。また、粉薬だと少量の水でも溶けますが、カプセルの場合、食道にくっつくと、そこで溶け出してしまいます。
 飲み薬は、水か湯冷まし(白湯)で飲むのが原則で、それによって体の中で効果がでるように設計されているのです。それ以外の飲み物と一緒に飲んだ場合、どんな弊害が起こるか分かりません。

●アルコールは厳禁
 お酒で飲むと、アルコールも薬も化学物質なので、体内で化学反応が促されます。その結果、通常の倍以上のスピードで薬が効き始めるし、時には予期せぬことが起こりかねません。とくに、睡眠薬は要注意です。作用が強まって効果が増幅され、意識朦朧となるし、肝機能に障害を起こす心配もあります。
 お茶やコーヒー、紅茶などはカフェインが含まれています。薬もカフェインが入っているものがあるため、カフェインの摂りすぎになる恐れがあります。清涼飲料水に関しては、果汁入りのジュースはほとんどが酸性飲料です。薬を酸性飲料と一緒に飲むと、薬のpHが変わってしまい、薬の性質も変化し、効果も減殺されます。
 スポーツドリンクは、薬の吸収速度を加速してしまうので、水代わりに使用することはお勧めできません。ミネラルウオーターも、水道水とは違い、ミネラルが豊富に含まれています。そのため、ミネラルと薬が化学反応を起こし、薬の効果が薄れてしまうことがあるのです。健康ドリンクには微量とはいえアルコールも含まれているので、これで薬を飲むのもタブーです。
 薬は水や白湯で飲むという原則を守り、余計なことは考えないのが賢明です。ご質問の方は、もう少し、真面目に服用してもらいたいと思います。

中原英臣氏(山野医療専門学校副校長)
東京慈恵会医科大学卒業。山梨医科大学助教授、新渡戸文化短期大学学長等を歴任。専門はウイルス学、衛生学。テレビ出演も多く、幅広い知識、深い見解を駆使した分かりやすい解説が好評。

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