和地つかさ 2018年9月27日号

熱き侍たちが躍動!! メジャーリーグ Times 大谷翔平のメジャー行きに関する6つのQ&A

掲載日時 2017年11月18日 18時00分 [スポーツ] / 掲載号 2017年11月23日号

 大谷翔平のメジャー挑戦が今オフに実現しそうだ。そこで今週は、大谷について日本のメジャーファンが最も知りたいテーマをQ&A形式でまとめてみた。

 Q1:大谷獲得で特に熱心な球団は?

 A1:パドレス、ドジャース、レンジャーズ、ヤンキース、マリナーズ、レイズ、ジャイアンツ。

 この7球団はGM自身が来日して大谷の投球を視察したので、本気度が高い。ヤンキースのキャッシュマンGMは田中将大獲得の際、日本に一度も足を運ばなかったが、大谷に関しては多忙を極める9月にわざわざ札幌まで足を運んでいる。

 Q2:大谷の希望は?

 A2:(1)二刀流を容認してくれる球団。(2)日本人選手がいない球団。(3)できれば西海岸。このほか、自分が牽引して弱体球団に優勝争いをさせたいという願望があるようだ。

 Q3:どんな契約内容に?

 A3:6年3500〜4500万ドル(39億〜50億円)の契約になる可能性が高い。

 内訳は契約金200〜300万ドル、1〜3年目の年俸=各60万ドル、4年目500〜800万ドル、5年目1000〜1500万ドル、6年目1600〜2000万ドルである。

 Q4:移籍先が決まるのはいつ?

 A4:来年1月中旬以降になる可能性が高い。

 現在NPBとMLBの間で2000万ドル(約22億円)に設定されているポスティングの上限を改める交渉が行われているが、難航しているため、決着は12月にずれ込みそうだ。それからポスティング公示されて、交渉権獲得球団が決まる。そのあと1カ月間の交渉期間が設定されているので、契約締結は来年1月中旬以降になるだろう。

 Q5:大谷の1年目の月給は13万円?

 A5:開幕時か4月下旬にメジャー契約に切り替わり月給は550万円に。

 MLBの新労使協定で外国から参入する25歳以下の選手は、基本的にドラフト経由でプロ入りする高校、大学の選手と同じ扱いを受けることになったため、大谷は、書類上はマイナー契約で入団したことになるだろう。しかし、それに縛られてマイナーの薄給(1300〜2500ドル)でプレーすることにはならない。オープン戦でそこそこの数字を出せば、開幕時ないしは4月下旬にメジャー契約に切り替わり、月給が5万ドル(550万円)になる。メジャーに引き上げられてローテーション投手としてキャリアをスタートさせることになる。4月下旬のメジャー・デビューになる可能性があるのは、球団がFA権の取得を1年遅らせる目的で3週間ほど昇格を遅らせる可能性があるからだ。

 Q6:有力4球団でのプラス・マイナス要因は?

【パドレス】
 ◎プラス要因:(1)先発陣が弱体なので、はじめからエースとして投げられる可能性が高い。(2)選手層が薄いので150打席前後、打席に立てる可能性がある(先発した試合で70打席、代打で20〜30、外野、DHで40〜60打席)。(3)球場が広いので防御率がよくなる。(4)ユマ・キャンプを通じてなじみのある球団。
 ▲マイナス要因:(1)打線の得点力が低いため好投してもなかなか勝ち星が付かない可能性がある。(2)先発陣に頼れる投手がいないので、酷使される恐れがある。(3)球場が広いため、打撃成績が悪くなる。

【ドジャース】
 ◎プラス要因:(1)打線の得点力が高いので好投しなくても勝ち星が付くケースが多くなる。(2)前田健太がいるのでアドバイスを受けられる。(3)リリーフ陣が強力で、5回に降板しても1点でもリードしていれば勝ち投手になれる。(4)ハイレベルな先発投手が7、8人おり、2、3度登板を回避して肩休めができる。
 ▲マイナス要因:(1)先発投手が過当競争なので、成績が振るわないとリリーフに回される可能性がある。(2)控えの選手層が厚く、なかなか代打で使ってもらえない。外野も粒揃いなので、外野で出場する機会もほとんどないだろう。

【レンジャーズ】
 ◎プラス要因:(1)ダルビッシュ有に代わる右のエース格で使われる可能性が高い。(2)日本人投手の使い方が分かっているチーム。(3)夏場は高温と乾燥でボールがよく飛ぶので、一発がたくさん出そう。
 ▲マイナス要因:(1)打者に有利なヒッターズ・パークで投げるため、投手成績が悪くなる。(2)夏場は夕方でもフィールドの体感温度が40度以上になるため体力の消耗が激しい。

 【ヤンキース】
 ◎プラス要因:(1)打線の得点力が高く、好投しなくても勝ち星が付くケースが多い。(2)内外野とも守備力が高く、ピンチを招いても好守に救われるケースが多い。(3)リリーフ陣が強力なのでリードが1点しかない場面で降板しても勝ち星が付くことが多くなる。(4)田中将大の助言を受けられる。
 ▲マイナス要因:(1)控えに一流選手がたくさんいるので、DHや代打で打席につく機会はほとんどないと思われる。(2)スランプになると口うるさいファンや辛辣なメディアの批判にさらされる恐れがある。

 このように球団によっていろいろなプラス・マイナスがある。大谷がどこを選ぶか注目だ。

スポーツジャーナリスト・友成那智(ともなり・なち)
今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2017」(廣済堂出版)が発売中。

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