九州場所に救世主 38歳魁皇「引退できない」悲鳴

スポーツ・2010/12/09 11:00 / 掲載号 2010年12月16日号
九州場所に救世主 38歳魁皇「引退できない」悲鳴
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 大関魁皇(38)はいつまで経っても引退できない。
 九州場所、連勝記録が63でストップし、双葉山の69連勝には届かなかったが、横綱白鵬(25)が豊ノ島との優勝決定戦を制し、5連覇を達成した。
 ただ、ズバ抜けた強さの横綱がいるにもかかわらず、肝心な客入りはさっぱり。閑古鳥の鳴く館内を見ながら放駒理事長(元大関魁傑)は「九州では、こういう状態がもう何年も続いている。何らかの打開策を真剣に考えないと」と苦虫を噛み潰していた。

 この寂しい場所を支えたのが23回目のお国入りをしたご当所、福岡出身の魁皇だった。肩、肘、膝とまさに満身創痍の状態で、秋巡業も参加できなかったほどだったが、場所が始まると別人のように白星を重ねた。白鵬や把瑠都、豊ノ島ら、20代力士の中に割って入って優勝争いを繰り広げたのだから大したもの。
 「師匠の友綱親方(元関脇魁輝)は『人気ってありがたいな。反感を持たれている力士なら、こんなに巡業を休んだり、稽古をやらなかったりすると、すぐマスコミがもう辞めろって騒ぎだすものだけど、魁皇には何も言わない。だから、ここまでやっていられるんだよ』と言っていました。それにしても、白鵬を破った稀勢の里や豊真将、栃煌山ら、売り出し中の若手を相次いで破って優勝戦線でがんばっていたんですから、今場所は文句なしにすごかった」(担当記者)

 9日目の取組前、支度部屋まで激励にやってきた佐ノ山親方(元大関千代大海)が「どこからあんな力が出るの」と冷やかすと、魁皇は「最後の悪あがきじゃ」と笑って応えていた。
 「協会首脳は魁皇に足を向けて寝られない。一方、友綱親方は困った表情も浮かべている。すでに同期の曙や若乃花は大相撲界を去り、貴乃花は審判部長。師匠は『第2の人生のスタートが大分遅れている。いつ辞めたいと言って来ても、オレは反対しない』と公言していますが、大相撲界の現状を考えると、まだしばらく辞められなくなりましたね」(協会関係者)

 魁皇、40歳でも現役か。

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