葉加瀬マイ 2018年11月29日号

「オレも幸せな結婚をしたかった… 」女に飢えた通り魔男の惨めな落第人生(2)

掲載日時 2017年02月05日 23時00分 [官能] / 掲載号 2017年2月9日号

 執行猶予中に再び覚醒剤を使用して逮捕され、刑務所へ行くことに。出てきてもまた売人らと付き合い、すぐに逆戻り。本人が「保健所に捨てられる犬みたいに狂っていた」と言うように、20代の頃は刑務所を出たり入ったりしていた。
 家族は売人らとの付き合いを断ち切らせるため、一家で遠方に転居した。そのおかげで売人らとは縁が切れたが、出口は薬物のフラッシュバックに苦しみ、引きこもりになった。

 その間に、弟が結婚して家を出て行った。弟は出口と違って出来がよく、大手企業に就職し、最愛の女性を伴侶にし、自分が望むものはすべて持っていた。
 出口は弟に嫉妬していたが、全く頭が上がらないため、いつしか弟とは完全に立場が逆になり、いつも生活態度を注意されるようになった。
 「お前なァ、もう甘ったれるのもいいかげんにしろよ。せめて食費ぐらい家に入れたらどうだ。オヤジやオフクロも若くないんだし…」
 「すみません…」
 だが、どこに面接に行っても不採用ばかりで、出口はますます家に閉じ込もった。金がないので生身の女に触れる機会もなく、エロゲーに明け暮れ、SNSだけが社会との接点。ウソだらけのプロフィールで現実逃避し、引きこもり生活は10年以上に及んでいた。

 それが終わることになったのは父親の死だった。生活状況が一変し、70代の母親も病院の食事の介助の仕事に出ることになり、弟は出口を一喝した。
 「この状況を見てれば分かるだろ。もうお前を食わせられないんだ。オレが仕事を紹介してやるから、そこで働け。これで立ち直らなきゃ、もう死ねよ!」

 事件の2週間前、出口は弟に勧められた建築会社の社員寮に転居し、住み込みで働くことになった。
 だが、そこでもうまくいかなかった。何度教わっても仕事が覚えられず、同じことを何度も聞くのが恥ずかしくなり、自分勝手な行動をしていたところ、「仲間を信用できないなら、うちは要らない!」と社長に厳しく叱責された。
 さらに事件前日、禁煙を誓っていたはずなのにタバコを隠し持ち、自室で吸っていたことが社長にバレてしまい、「それでは筋が通らないだろう!」と注意され、翌日朝に社員寮を飛び出した。

 「もうダメだ。ここに自分の居場所はない…」
 途中で会社から何度も携帯に連絡があったので、うるさくて駅のゴミ箱に投げ捨てた。

 とりあえず実家に戻ったが、母親にも呆れ果てられた。そこへ、弟からも電話が掛かってきた。
 「会社からいなくなったんだって? オレの顔をつぶしやがって…。一刻も早く会社に戻れ! 戻らないなら、オレが殺すぞ!」
 「ごめんなさい…」
 「お前、世の中ナメとるのか? もっとしっかりしろよ! ここで辞めたら、お前の人生終わりだからな。もう死ぬ以外に道はないだろう」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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