菜乃花 2018年10月04日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 次々に贈り物が届いたら…嬉しい? 『ザ・ギフト』

掲載日時 2016年11月04日 16時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年11月10日号

 お仕事お疲れ様です。ようやく秋らしくなってきましたね。湿気がなく、晴れた日は気分がいい! そんなときに、今の気候のような気持ちいい(?)サイコ・スリラーに出会いました!
 これはアメリカ的なホラーみたいに、ドキッとして飛び上がる“脅かし系”ではなく、ジワジワくる感じ。タイトルの『ザ・ギフト』とは、もちろんプレゼントのこと。もし皆さんが贈り物をもらったら、普通は嬉しいって思いますよね?

 物語はサイモン(ジェイソン・ベイトマン)と、ロビン(レベッカ・ホール)の夫婦が新しい家に引っ越す…という平凡なスタートですが、そこからのストーリーの展開に、わくわくドキドキします。
 引っ越した先が旦那の地元だったため、彼の昔の同級生にばったり会います。その同級生の名前はゴード(ジョエル・エドガートン)。これが怪しくて、怪しくて、登場した瞬間から、目が離せません。

 以来、夫婦の新居にゴードからのプレゼントが頻繁に届くようになるのですが、どこか不気味でゾッとします。プレゼントがワイン1本なら喜べるけれど、お庭の池に勝手に鯉を泳がしたりするなんて、どこか素直に喜べない要素が満載。果たしてプレゼントにはどんな意味があるのでしょうか。
 妙なプレゼントを続けるゴードも怪しいけど、近所のおばさんたちも何だか変な感じに見えてきます。“優しいフリをしているのか?”それとも“この夫婦に意地悪をしたいのか?”かなり惑わされます。しかも、奥さんのロビンがなんとなくゴードに惹かれはじめる!? クゥ〜!

 ゴードを演じるのは、オーストラリアの実力派俳優ジョエル・エドガートン。今回の作品で彼は製作、監督、脚本、そしてゴード役と4役をこなしました。長い間、監督を志していた彼の長編映画のデビュー作になりますが、お見事です。
 あまり詳しく書いてしまうと、オチが分かってしまうので多くは明かしませんが、皆さんの過去を考えさせられたり、行動を改める事になるかも。ただ、もう遅かったりして…(汗)。

 なんとも言えないラストにあなたはどう思うのか。最悪のことを想像するのか、心は善人のままでいられるか…。友達同士やカップルで“その後”を話し合うのも面白いかも。これを見たら、間違いなくワインを飲みたくなると思いますよ!

画像提供元:(C)2015 STX Productions, LLC and Blumhouse Productions, LLC. All Rights Reserved.

■『ザ・ギフト』
監督/ジョエル・エドガートン 出演/ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エドガートン 配給/ロングライド、バップ 10月28日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国公開
 シカゴからカリフォルニア州郊外に移り住んだ若い夫婦サイモン(ジェイソン・ベイトマン)とロビン(レベッカ・ホール)は、幸せな生活を送っていた。そんなある日、高校時代の同級生と名乗るゴード(ジョエル・エドガートン)が現れる。ゴードのことをすっかり忘れていたサイモン。しかし、旧友との25年ぶりの再会を喜んだゴードは、次々と贈り物を届けてくる。ところが、度を越していく贈り物に次第に夫婦は困惑。ついに“もう自宅に来るな”と言い放つ。やがて夫婦の周囲で奇怪な出来事が続発。そこへ、ゴードから謝罪の手紙が届く。そこにはサイモンとの過去の因縁をほのめかす一文が…。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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