RaMu 2018年12月27日号

金正恩朝鮮労働党委員長はよき”弟”を見つけた

掲載日時 2018年12月04日 12時00分 [社会]

金正恩朝鮮労働党委員長はよき”弟”を見つけた
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 10月2日、自身の改革路線を批判する反体制派ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏(59)をイスタンブール(トルコ)のサウジアラビア総領事館内で、同国の首都リヤドから派遣したキラー部隊によって殺害させ、遺体をバラバラにして、化学液で溶かし、残りを下水に流して処分させた事件の首謀者と見られるのが、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(33)だ。

 ムハンマド皇太子はサウジの近代化を標榜し、それに反対する王室関係者を粛清、追放し、必要ならば牢獄に送っている。

 一方、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(35)は、昨年2月13日、異母兄の金正男氏(45)をマレーシアのクアランプール国際空港でキラーの2人の女性を使って、国際的に製造・使用が禁止されているVXガスの沁み込んだ布を顔にかぶせられ暗殺した。

 正恩氏もまた政敵やライバルをことごとく粛清し追放していく。13年12月には、中国の支持を受けて政権転覆を図っていたとして叔父・張成沢元国防副委員長を処刑するなど、強権政治は親族関係者まで及んでいる。

 ムハンマド氏は17年6月、父親サルマン国王から王位継承者の皇太子に昇格した。一方、正恩氏もまた父・金正日総書記から帝王学を学び、父親の死後(11年12月)、金王朝の世襲3代目の指導者に就任している。

 両者は年齢(皇太子=33、正恩氏=35)がほぼ同世代の指導者だ。「カショギ氏殺人事件」も「金正男氏暗殺事件」も犯行は非常に残虐だ。両件とも実行犯は別だが、命令を出したのはムハンマド皇太子であり、金正恩氏であることはほぼ間違いない。

 トルコのエルドアン大統領が、犯行時の音声録音を公表したことで、ムハンマド皇太子への追及の手が及ぶ可能性が出てきたが、サウジ検察は皇太子への関与を否定する一方、実行犯を逮捕し、死刑にすると表明しているから、恐らく実行犯はサウジ国内で処刑され、口封じされるだろう。

 同じことが、金正男暗殺に関わった北朝鮮工作員にも言える。彼らは生きていれば、いつ真相が漏れるか分からないから、正恩氏は口封じのために、すでに工作員をこの世から消していると思われる。

「ムハンマド皇太子と正恩氏の犯行動機は、いずれも自身を批判する者の抹殺であり、殺人場所は国外、実行犯は特別編成、そして実行犯の処刑まで、犯行から関係者処分まで、皇太子は正恩氏の手口を模倣したのではないかと思えるほど酷似していますネ」(北朝鮮ウォッチャー)

 トランプ米大統領から”恋人”などと言われている正恩氏だが、実兄正哲氏も信用できず、唯一妹の与正氏のみが話し相手という寂しい身の上である。その意味で気持ちの通じるよき弟を見つけたといえるかもしれない。


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