菜乃花 2018年10月04日号

「幸せになった元カレが許せない!」30年後にストーカーになった初恋の女(1)

掲載日時 2016年12月27日 23時00分 [事件] / 掲載号 2017年1月5・12日合併号

 吉野志保(47)と松田賢太郎(47)は高校時代に3年間付き合った仲だった。お互いに処女と童貞を捨てた相手だったが、大学に進学するにあたり、自然消滅してしまった。
 志保は25歳のとき、バブルで一攫千金を得た自営業の男と結婚した。松田と同窓会で再会したのは、その直後のことだ。
 「お久しぶりね」
 「そうか…、志保は結婚したのか。今、幸せかい?」
 「もちろん。お金には困ってないし。これもあなたと別れたおかげかな?」
 「きついこと言うなァ…」

 小さな物流会社に就職したばかりの松田に、志保は男としての興味はなかった。だが、青春時代を共有した元カレは話しやすい存在だった。2人はたまに会って食事する関係になり、やがて人目を忍んで会う不倫関係になった。
 「旦那は稼ぎはいいんだけど、ほとんど休みがなくて家にいないのよ」
 「男は仕事してナンボじゃないか。忙しいのはいいことだと思うよ」
 「もういいの。あの人のことを忘れさせて…」

 志保は松田を見つめ、両腕を首に回す。熱いキスを交わし、松田のモノが志保の蜜壺の奥に沈んでいく。
 「ああっ、イイわ…」
 「志保のココって、こんな感じだったかな。昔も気持ちよかったけど、今はもっとよくなってる気がする」
 「だったら、もっといっぱいしてよ…。高校時代はもっとできたでしょ!」

 だが、志保はまもなく長男を授かって、「この世にこんなにも愛おしいものがあるのか」と育児に夢中になった。松田も別の女性と結婚し、いつしかフェードアウトした。
 時がすぎ、やがて志保の溺愛していた長男も大きくなって遠方の大学に進学。すると志保は生き甲斐をなくしてしまったのか、時折「死にたい…」などとつぶやくようになった。ちょうどその頃に夫が事業に失敗し、トラック運転手に転職。志保も家計を助けるために介護施設で働くようになっていた。

 そんなとき、ふと松田のことを思い出した。
 「松田君、お久しぶり。どう、元気にしてる?」
 「本当に久しぶりだなァ。いつも忘れた頃に電話してくるんだから…」
 「ねーねー、一度会いましょう。私、ストレスたまってんのよ」

 志保はまたセックスで忘れさせてくれるのではないかと期待していたが、それどころか20年ぶりに会った松田は別人のようになっていた。ブランド品の背広に身を包み、寸分の隙もない。聞けば、あれから会社を独立し、現在は自分が経営する会社の代表取締役社長。一等地にマイホームを建て、妻子とともに住んでいるという。
 「オレは家庭に何の不満もない。キミは思い出の中で生きていてほしい。今日で会うのは最後にしよう」
 ホテルには誘われなかった。かつて対等だった男に見下されるつらさ。まるで「女失格」と言われているようだった。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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