森咲智美 2018年11月22日号

いまに語り継がれる秘密の儀式 にっぽん古今東西「盆の性交風習」(2)

掲載日時 2017年08月16日 21時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年8月24・31日号

 カップル同士が互いのパートナーを交換してセックスする、スワッピングというプレイがある。ちまたには愛好家たちが集うサークルなども存在するが、そんなプレイを風習として今に伝える地域もある。
 「子供の頃、両親がお盆中のある晩に2人で外出していました。自分も行きたいと駄々をこねると、母が『ごめんね、大人しか参加できないの』、一緒に留守番していた祖父も『お前も大人になったら参加できるから』となだめるのです。その意味が分かったのは、初めて妻を連れて実家に戻った25歳のお盆のときでした」

 当時を振り返るのは、甲信越地方の某集落出身という会社員の井坂章さん(仮名・50歳)。帰省2日目の晩、彼と2歳年下の妻は、公民館で開かれる会合に招かれた。実は、その会合こそ、かつて母に“大人しか参加できない”と言われた地域に伝わる「床夫婦交換」の風習の場だった。
 「高校卒業後、私は大学進学のために上京し、そのまま就職したので、故郷の風習のことはあまり知りませんでした。だから、最初は酒でも飲むんだろうくらいに思っていたのですが、まったく違っていたのです」

 最初は普通の宴会だったそうだが、しばらくすると様子がおかしくなったとか。
 「私たちを入れて20〜50代の夫婦7組が参加していたのですが、男性陣が他人の妻にやたらとボディータッチするんです。最も若かったウチの妻は彼らに目を付けられ、やがてお尻や胸にも当然のように触りだす始末。しかも、妻以外の女性はそれを当たり前のように受け入れ、メスの匂いをプンプン放っていたのです」

 だが、初参加の井坂さんは酒を次々と飲まされ、前後不覚に陥ってしまう。気付くと全裸で、隣には同じく裸で眠る参加者の人妻。そして隣の布団には、裸で布団にくるまりながら泣いている妻の姿。自分以外の誰かに犯されたのは明らかだったという。
 「逃げるように実家に帰り、両親と祖父に打ち明けると、みんな私が風習のことを知っていると思っていたんです。まだ自分は我慢できても、妻にとってはレイプされたのと一緒。翌日、参加夫婦が謝りに来ましたが、妻を抱いたリーダー格の男性だけ『知らないお前が悪い!』と言い放つので大ゲンカ。キレた私が警察に訴えると言い、地域を敵に回すことになりました」

 最終的には弁護士を立てて、「風習のことは公言しない」との条件で相手男性から相応の慰謝料を受け取ったという井坂さん。しかし、この一件でギクシャクした夫婦仲は元に戻らず、離婚してしまったそうだ。
 「実家とも絶縁したので、再婚した妻や彼女との間の子供のことは手紙で知らせるだけ。あんな風習があるなら、親や地域がちゃんと教えておくべきです。関係を直す予定はありません」

 一連の騒動は地域のタブーとなり、今では風習自体が消滅したという。

関連タグ:盆の性交風習

エンタメ新着記事

» もっと見る

いまに語り継がれる秘密の儀式 にっぽん古今東西「盆の性交風習」(2)

Close

WJガール

▲ PAGE TOP