橋下府知事激怒!? 「維新の会」乱立の中当選した市議会議員の言い分

政治・2011/06/22 11:00 / 掲載号 2011年6月23日号

 春の統一地方選挙で大阪府議会の過半数を制し、向かうところ敵無しの橋下徹知事率いる「大阪維新の会」。その勢いはとどまるところを知らないが、大阪では「維新」を名乗る議員や会派が乱立し、府民を困惑させている。

 「維新の会藤井寺」を名乗り藤井寺市議会選挙に初当選した本多穣議員(44)は、会派にこそ「維新の会」の名が入っているが、実は橋下知事の「大阪維新の会」とは無関係。他の会派の議員は「あの人は新党魁(さきがけ)に始まり、ずっと勢いのある方を向いてる人ですから別に驚きません」と冷ややかなのだ。
 さらに、吹田市議会選挙で史上最多の1万1443票を獲得し、トップ当選を果たした「吹田・維新の会」の柿花道明議員。こちらは維新は維新でも「維新政党・新風」で活動していた。であれば「新風」で出ても良さそうなものだが、選挙では「吹田・維新の会」。本人によれば「橋下知事の改革に賛同しているので、維新を名乗りました」とのこと。「議員給与削減・議員定数削減」を公約に掲げるあたりは確かに本家「維新の会」と同じ。しかしこちらも、本家とは「直接の関係は無い」と言う。

 橋下人気の便乗狙いでは? の声には、柿花議員の関係者がこう反論する。
 「そんなこと言うけど、便乗だけではトップ当選は無理ですよ。それに、維新の名乗りは私らの方が元祖。アチラは橋下さんが人気者だから目立っているだけです」

 確かに“維新”の名乗りは、橋下知事の専売特許ではない。問題は“維新”の中身と、その名前の使われ方ということか。
 さて、秋に行われる東大阪市長選・市議会選挙では、3つの団体が何らかの「維新」を名乗っての出馬準備を進めている。そして大阪府下では、この他にも、約30の政治団体が「維新」を名乗り活動しているという。

 このような状況を、本家の(?)「大阪維新の会」はどう見ているのか。広報担当者は「困った話です」としながら、
 「ウチとしては静観するつもりです。しかし今後の展開によっては“類似品にご注意”みたいなことを言うようになるかもしれません」
 と言う。しかし、ある市民団体の関係者は「便乗組のやり方もひどいけど、問題は異常なくらいの橋下人気。騙される方も悪いです」とのこと。ごもっとも。

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