中川祐子 2019年1月31日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉 従弟が従姉をレイプ殺人の凶事③憧れだった人の命を奪う

掲載日時 2019年01月09日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年1月10・17日合併号

「もう家には戻れない…」

 黒川の逃亡生活が始まった。ルミさんの遺体は、その日のうちに別の親族が訪ねてきて発見された。

 一方、黒川はサウナで寝泊まりしながら、どうしようもない犯罪をしてしまった不安や憂さを風俗嬢に話すことで晴らしていた。

 接客した風俗嬢の1人は、「色白で、化粧してて、よく見ると男性だったので驚いた。『顔に傷がある人が好き。るろうに剣心って知ってる?』という話だけで50分のプレイタイムを使い切り、シャワーも浴びずに帰って行った」などと話した。

 また、別の店の熟女ヘルス嬢も「50分コースが終わっても、20分追加し、『お金ならあるから』と言っていた。『理想のオッパイかどうか確認したい』と言うので、私がベッドに寝て、彼がバスタオルを取り、乳首を舐めた。彼は『うん、こんなもんか』と言って帰って行った」などと話した。

 それから10日後、金が尽きた黒川は、郵便局でルミさん名義の口座から金を引き出そうとして捕まった。黒川は金額欄のみを空欄にした払戻請求書を窓口に持って行った。
「いくら下ろせますか?」

 だが、局員は口座が凍結されていることに気付いた。
「失礼ですが、お客様はご本人様ですか?」
「伯母に頼まれました」
「どうも相続のために取引が停止中になっているようですが、身分証明書か何かはお持ちですか?」
 その途端、急に無言になってしまった。

「この場合ですと、通帳と印鑑だけじゃダメなんです。委任状ってありますか?」

 すると、ますます押し黙る。いよいよおかしいと思った局員が110番通報。まもなく駆け付けた警察官に黒川は有印私文書偽造・同行使の現行犯で逮捕された。

 すでに殺人事件の捜査本部まで立ち上がっていた警察は、直ちに追及した。
「なぜあなたがルミさんの通帳を持っていたのか。詳しく事情を話してもらいましょうか」

 黒川はごまかしきれず、強盗強制性交致死の疑いで逮捕された。
「ルミさんは幼少の頃からの憧れだった。冷たい親戚ばかりの中で、ルミさんだけが優しく接してくれた。そんなルミさんの命を奪ってしまって申し訳ない…」

 黒川は公判で「被害者が死亡する間際までわいせつ行為に及んだ卑劣な犯行」と断罪され、懲役12年を言い渡された。出所したら親族は更生に協力すべきなのだろうか。どうしようもない悪縁は断つべきだろう。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


官能新着記事

» もっと見る

〈男と女の性犯罪実録調書〉 従弟が従姉をレイプ殺人の凶事③憧れだった人の命を奪う

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP