千葉県東金市油井油井グランドホテル

エンタメ・2019/04/29 23:00

 事件は平成16年12月22日に起きた。クリスマスを目前に控えたこの日、明け方まで友人と遊んでいた17歳の少女が午前4時半頃、JR茂原駅前で5人組の不良グループに取り囲まれた。主犯格の成人2人と少年3人の計5人は、少女を路上に押し倒して現金を強奪。少女は激しく抵抗したが、少年らは少女をそのまま車に乗せて拉致。現場から20キロ離れたこの廃虚に連れ込み、電気コードで絞殺し、死体を遺棄したのである。

 この殺人・死体遺棄現場となった『油井グランドホテル』は、昭和50年代後半頃に開業したものの経営が振るわず、その後平成7年頃に生けす料理店に経営転換。地元の魚を生けすで泳がせ、それら新鮮なネタが個室で楽しめるという珍妙な料理店となった。この物件が別名「活魚」と呼ばれたのは、建物の屋外看板に大きくその二文字が書かれ、それが物件のランドマークとなっていたことによる。だが、そんな風変わりな営業スタイルは世の中に受け入れられるはずもなく、平成10年頃に閉業。以降、廃虚となっていた物件だった。

 結局、事件から1週間でメンバー全員が逮捕されたが、この廃虚は皮肉にも“本物の心霊物件”となったことで、その後、以前にも増して若者たちの肝試しスポットとして賑わうことになった……。

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