菜乃花 2018年10月04日号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 平凡な毎日から愛は突然に!! 『オー・ルーシー!』

掲載日時 2018年05月11日 12時00分 [エンタメ] / 掲載号 2018年5月10・17日合併号

LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 平凡な毎日から愛は突然に!! 『オー・ルーシー!』

 お仕事お疲れ様です!
 今回は『オー・ルーシー!』。実はこの作品を紹介できるのはすごく嬉しくて光栄なこと。平柳敦子監督は、別所哲也さんが代表を務め、私がアンバサダーとしてサポートしている『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア』の2012年のグランプリを始め、いくつもの部門で受賞した監督です。
 作品の主人公が女性だけに、“俺も共感できるの?”と思ったあなた、ちょっと待った! そこは私が保証します。役所広司さんの存在感が最高なら、ジョシュ・ハートネットも、日本にたくさん男性ファンもいますから、ウェルカム・バックって感じ。もちろん、主演の寺島しのぶさんといえば、極上の演技で魅せてくれます。

 寺島さん演じる節子は、英会話教室ではルーシーというあだ名。会社では必要最低限の会話しかせず、単調な日々を送る会社員。そんな彼女が、ひょんなことから若干、怪しい英会話スクールに通うことになりますが、これが節子にとってかなりの衝撃! 先生のジョン(ハートネット)がイケメンの上に、挨拶代わりのハグが新鮮。同じスクールに通うトム(役所)とも英語で挨拶やハグをしているうちに、眠っていた感情が芽生え、ジョンに恋してしまうのです。
 いわゆる、恋に慣れていない女性の“あるある”ですが、かなりディープに愛してしまいます。“何としてでも自分のものにしたい”と、完全に恋に落ちてしまったのです。この感情を寺島さんが素晴らしく表現していて、節子の心の中が見えます。まぁ〜、正直言って厄介な女です(笑)。ジョンは優しさで彼女の気持ちを受け入れてあげるのか、それとも…。
 また、役所広司さん演じるトム。彼の思うこと、今まで経験したこと、なぜ英会話スクールに通い始めたのかを知ると、この人たちみんなを守りたくなります。

 共感してどうのこうのよりも、純粋に、人間を見てあげてほしい。なぜならば、こういう人は実際に、いっぱいいるからです。あなたのまわりに“節子”はいないかな? もしかしたら、あなたがその人を“節子”にしてしまったかも。
 このコラムでは書ききれないほど、複雑な人間関係があるけど、まったくややこしくない。あっという間に時間はすぎてしまいます。終始、エロい雰囲気です!

画像提供元
(C)Oh Lucy,LLC

■『オー・ルーシー!』
監督・脚本/平栁敦子(ひらやなぎあつこ)
出演/寺島しのぶ、南果歩、忽那汐里、役所広司、ジョシュ・ハートネット他
配給/ファントム・フィルム

 4月28日(土) ユーロスペース、テアトル新宿 他にてロードショー。
 東京で働く43歳の独身OL節子(寺島しのぶ)は、近い将来やってくる“退職”と、いずれ訪れる“死”をただ待つだけの生活を送っていた。そんなある日、姪の美花に頼まれ代理で英会話クラスを受講し、その料金を支払うハメになる。しかし、アメリカ人講師ジョンの一風変わった授業で、ルーシーという名前と金髪のカツラを与えられると眠っていた感情が開花。節子はジョンに恋をする。そんな幸せもつかの間、ジョンは、美花と一緒にアメリカに帰ってしまう…。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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